シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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都市空間と行動 | 2024 | 前期 | 水4 | 理工学部 | 原田 芳樹、ホーテス シュテファン | ハラダ ヨシキ、ホーテス シュテファン | 2年次配当 | 2 |
科目ナンバー
SE-VI2-CA14
履修条件・関連科目等
学部1年次相当の生態学と都市環境の基礎知識が望ましい(「基礎生態学」と「都市と環境」など)
授業で使用する言語
日本語/英語
授業で使用する言語(その他の言語)
教員による講義及び学生によるディスカッションとプレゼンテーションは基本的に日本語で行う。講義資料やリーディングマテリアルに関しては英語の内容を多く含むため、普段から英語による学習に慣れ親しんでおくことが望ましい。
授業の概要
都市は①人間の行動と、②人間が作りだしたシステム(例:建物・上下水道など)、そして③自然のプロセスの相互作用によって機能している。本講義では、この相互作用を理解し、持続可能な社会を実現する戦略の一つとして都市生態学の基礎知識を学ぶ。そして実践的・学際的・国際的な視点を育むため①日常生活から②実務・研究の最前線に至るまで、国内外の様々な事例を紹介する。人間総合理工学科が扱う環境分野(環境デザイン、生態学、持続可能性科学、水代謝システム科学)の応用事例には特に重点を置く。講義形式の学習に加え、課題、講評、ディスカッション、ディベートは本講義の重要な要素である。期末試験は全て記述問題であり、教員の監修の下、クラスの学生全員で授業中に問題と採点ガイドラインを作成する。研究や実務の最前線で活躍するゲスト講師を呼ぶことがあるため、スケジュール変更の可能性に留意すること。
科目目的
①1年次に学ぶ環境科学、都市計画、空間情報科学などに関連する知識を横断し、身近な都市環境や人間社会に応用する力を育む。②都市生態学の歴史的系譜や現代の潮流に関して概論を理解する。③2年後期以降のデザインや都市計画に関連する授業、人間総合理工学演習、卒業研究などで必要とされる総合的学力の基礎を育む。
到達目標
都市生態学の基礎知識を実践的・学際的・国際的な視点から幅広く学ぶことを目的とする。定量的な考え方に加え、専門知識の深め方や、現実社会への応用力に関しても、高等教育で目指すべき水準を理解し、習得を促す指導を行う。人間総合理工学科のルーブリックでは、卒業研究の到達目標が定められているが、この目標を到達するための基礎の習得を本授業の目標とする。
授業計画と内容
第01回 都市生態学の系譜①~概論と授業予定
(課題 学術論文に触れてみる)
第02回 都市生態学の系譜②~伝統的都市生態学の概論
(課題 都市生物多様性探訪)
第03回 都市生態学の系譜③~現代都市生態学の概論
(課題 グリーンインフラ調査隊①~リーディング)
(課題 グリーンインフラ調査隊②~個人調査)
(課題 グリーンインフラ調査隊③~グループ発表準備)
第04回 都市の持続可能性科学①~千葉の里山
第05回 都市の持続可能性科学②~フィリピンのイフガオ
第06回 都市の持続可能性科学③~ドイツ
第07回 都市の持続可能性科学④~宮城の南三陸
(第04~07回の課題詳細は授業中に発表予定)
第08回 GI理工学①~予習課題講評
(課題 制限要因と富栄養化を「教える」)
第09回 GI理工学②~生態系サービスと都市計画
(課題 人工土壌商品調査)
第10回 GI理工学③~都市の物質収支
(課題 海外の学術論文に触れてみる)
第11回 GI理工学④~都市の土壌
(課題 市民参加と都市生態学のおいしい関係)
第12回 GI理工学⑤~都市の水(&授業内復習ディスカッション)
(課題 都市農業の多様性)
第13回 GI理工学⑥~大気降下物(&授業内復習ディスカッション)
(課題 自分達の試験問題を作る)
第14回 総括(&授業内復習ディスカッション)
授業時間外の学修の内容
その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
課題は授業中に出題されると同時に、出題意図に関しても十分議論する。次の授業で扱う内容に関連した「予習課題」が多いが、その場合は正解や不正解は問われないので、学生各自が自由な発想でなるべく工夫して課題に取り組むこと。全ての課題は提出後の授業内で講評と議論を行う。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 50 | 課題に対する積極的な取り組みと、期限内の提出を考慮してレポート点を算出する。 |
平常点 | 50 | 授業に対する積極的な参加と出席を考慮して平常点を算出する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
評価の観点は、人間総合理工学科の定める卒業研究のルーブリックを基本とする。期末試験や到達度確認は行わない。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/反転授業(教室の中で行う授業学習と課題などの授業外学習を入れ替えた学習形式)/ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
プレゼンテーションとディスカッションに必要なICTを学生自身が考え積極的に導入すること。
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキストは指定しないが、授業中に資料を配布する場合がある
その他特記事項
本講義はアクティブラーニングを基本としているため、成績評価における平常点とは単なる出席ではなく、ディスカッションへの能動的・積極的な参加を意味する。