シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
政治学1 | 2025 | 春学期 | 月4 | 法学部 | 宮本 太郎 | ミヤモト タロウ | 1・2年次配当 | 2 |
科目ナンバー
JU-PS1-001L
履修条件・関連科目等
ガバナンス論1、国際学、コミュニケーション論1、現代社会論、憲法とあわせて履修することが望ましいでしょう。
前年度までにこの科目を修得済みの学生は登録しても無効になります。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
政治学を学んでいくための入門講義です。
今日の政治のあり方に引きつけながら、政治の基本的な成り立ち、実態を理解することを重視します。
科目目的
現代政治の制度と実際を理解します。また、日本では若者の政治的関心はなぜ低いのか、政治は何をめぐって争っているのか、グローバル化のなかで、ナショナリズムについてどう考えるかなど、現代政治を理解する上で大事なポイントをいくつかとりあげ、説明します。これから政治学を深めていくための問題意識と関心をもってもらうことが、この講義の最大の目標です。
到達目標
学生が政治学、法律学を学んでいく上で、不可欠になる政治学の基礎的な知識と考え方を身につけることを目指す。その際に、抽象的な理論から入るのではなく、日本政治を主な素材として、学生たちの政治についての日常的感覚を出発点としつつ、歴史や理論にむすびつけ、再び有用な現実の説明に着地できるような議論を組み立てていく。学生が現代政治とくに日本政治について、複眼的な視点を確保しあらゆる立場の相対性を自覚しつ、自らの政治的判断を形成していくことができることを到達目標とする。
授業計画と内容
1.プロローグ 若者と民主主義の現在
2.利益集団と政治 圧力のかけ方
3.政治とメディア 君も操作されている?
4.民主主義を考える 一番ましだが一番危ない民主主義
5.政党と政治家 誰が何を争っているのか?
6.日本の政治を振りかえる 1980年代まで
7.日本の政治を振りかえる 1990年代以降
8.政治対立と政治思想 「右」と「左」はどう違うのか?
9.日本の政治文化 「空気」の支配
10.社会関係資本とNPO
11.ジェンダーと政治 政治で変わる家族のかたち
12.日本の政治と生活保障 安全網を張り直す
13.国民国家とナショナリズム 国を愛するということ
14.民主主義の行方
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
配布されたレジュメの文献案内に基づき、関連する文献を読んでおくことが望ましい。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
---|---|---|
期末試験(到達度確認) | 60 | 政治学の基本的な知識を身につけたか、知識も自らのものとして活用できるかを評価します。 |
レポート | 20 | 一回、800字以内の短いレポートを課します |
平常点 | 20 | レスポンによる講義への参加 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
クリッカー
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
内閣府参与、総務省顧問、社会保障審議会委員等
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
現実の政策過程についての知見を講義に活かす。
テキスト・参考文献等
テキストはとくに指定しません。レジュメと資料にそって、適宜、参考文献を紹介しながら議論をすすめます。講義後半の参考文献として宮本太郎『生活保障 排除しない社会へ』岩波新書および宮本太郎『貧困・介護・育児の政治 ベーシックアセットの福祉国家へ』朝日新聞出版を挙げておきます。