シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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ロシア社会文化論 | 2024 | 後期 | 火3 | 総合政策学部 | 伊賀上 菜穂 | イガウエ ナホ | 2年次配当 | 2 |
科目ナンバー
PS-AT2-0003
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語/その他
授業で使用する言語(その他の言語)
ロシア語
授業の概要
この授業はロシアおよび旧ソ連圏研究への入門として、当該地域に関する基本的な知識を紹介するものです。
2022年2月にロシアとウクライナの間で戦争が勃発し、当該地域はもちろん、日本を含む世界全体に大きな影響を与えています。日本はロシアの隣国の1つですが、ロシアの実情はこれまで以上に見えなくなってきています。
ロシア・ウクライナ戦争について知るためには、ロシア帝国、ソ連時代、そして冷戦終結以降のロシア、およびその周辺地域について知ることが必須です。
この授業ではまず、ロシアの言語文化、宗教、ジェンダー、政治を通して、ロシアとはどのような地域であり、どのような生活が営まれているのかを見ていきます。また、ウクライナとロシアの間の複雑な関係についても触れていきます。
科目目的
隣国ロシアの歴史と現状を、地域と民族、および社会問題をとおして理解することを目的としています。
ロシア、旧ソ連地域の地理的特徴を把握するとともに、古代ルーシからロシア帝国、ソ連邦へとつながる歴史が、現代のロシアにどのように影響しているかを通時的に理解し、分析できる能力を獲得することを目指します。
到達目標
ロシアおよびその周辺地域の文化や政治、経済など、より専門的な観点から学んでいくために必要な知識を身につけることを目標とします。
授業計画と内容
例年、世界史およびロシアに関する知識が不十分な受講者が見受けられるため、最初に3回程度、ロシアの歴史全体を簡単に振り返ります。 その後、以下のテーマに沿って授業を進めます。ただし、順序や内容は受講者の関心や理解度、ロシア・旧ソ連地域情勢などにあわせて変更することがあります。
1.イントロダクション(ロシアとは、ロシア人とは、地理的特徴)
2. ロシアの歴史(全体像およびルーシ時代)
3.ロシアの歴史(現代まで)
4.言語から見るロシアの文化
5.ロシア正教とは何か
6. 国家とロシア正教
7.現代のロシア・旧ソ連地域
8. ジェンダーから見たロシアの歴史
9. 現代ロシアのジェンダー問題
10.ソ連はどんな国だったのか(アネクドートで見るソ連前半史)
11.ソ連はどんな国だったのか(アネクドートで見るソ連後半史)
12. 旧ソ連地域の現在(特に、ロシアとウクライナについて)
13. 文学・オペラから見るロシアとウクライナの文化
14. まとめ
※社会情勢の変化や受講者の関心・理解度によって、内容を変更することがあります。
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業の後に小テストや小レポートを課します。
ロシアに関する素養のない人は特に、配布した資料や紹介した文献などを積極的に読んで理解力をつけてください。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 50 | 期末試験は教室で行う予定ですが、社会状況によっては期末レポートに変更します。 |
平常点 | 50 | 授業後に課す小テストや小レポート、リアクションペーパー、授業内での発言等により評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
平常点(各種課題の提出)が一定水準を下回った場合(各種課題の提出が極端に少ない場合、および重要度の高い小レポートを提出しなかった場合)、期末試験(レポート)の点数の如何に関わらず、不可または評価不能とします。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
一部、ディスカッションやプレゼンテーションを取り入れる可能性があります。
授業におけるICTの活用方法
クリッカー
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
固定したテキストは指定しませんが、参考書として以下の本を奨めます。
土肥恒之『ロシア・ロマノフ王朝の大地』講談社学術文庫、2016年
ISBN 9784062923866 1,469円。
沼野充義他編『ロシア文化事典』丸善出版、2019年
ISBN 9784621304136 22,000円
そのほか授業中に適宜紹介します。