シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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イギリス社会文化論 | 2024 | 後期 | 木4 | 総合政策学部 | 加太 康孝 | カブト ヤスタカ | 2年次配当 | 2 |
科目ナンバー
PS-AT2-0006
履修条件・関連科目等
辞書を引きながらで構わないので、英語で学術的な内容を扱えることが望ましい。
授業で使用する言語
日本語/英語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
イギリスの現代社会における課題をいくつか取り上げ、そこからイギリスの文化について複数の角度から理解することを目的とします。
ひと口に「イギリス」「イギリス人」といっても多様であり、その多様性について理解する必要がありますが、単にイギリス(人)にもいろいろある、いるで終わらせず、整理された形でイギリスの多様性を理解する視座を得ることを目的とします。
具体的には「4ヶ国の連合王国としてのイギリス」「「隣国」アイルランドとの関係」「ヨーロッパとの関係」「信仰と宗教」「社会階級」「性(ジェンダー、セクシュアリティー)」「年齢、世代」を主な対象とします。
水準としては入門に当たる基礎的な内容です。
現代の事象を扱いますが、そこに至った経緯を理解する上で歴史的な視点も導入します。
科目目的
イギリス(人)の多様性について整理された形で理解する視座を得る。
到達目標
・現代のイギリス社会に関する基礎的な知識を習得する
・イギリス社会が現代のあり方に至った経緯を歴史的に考える視座を得る
・現代のイギリス(人)のあり方を外の世界との関係において理解する
授業計画と内容
第1回 導入——「イギリス」とは
第2回 スコットランド独立? ——「連合王国」としてのイギリス
第3回 北アイルランド「問題」 ——「隣国」アイルランドとの関係⑴
第4回 「英」語を巡る微妙な問題 ——「隣国」アイルランドとの関係⑵
第5回 EU離脱は失敗だった? ——ヨーロッパとイギリス⑴
第6回 「ヨーロッパの真ん中で」 ——ヨーロッパとイギリス⑵
第7回 ハロウィンは祝われる? ——信仰、宗教⑴
第8回 イギリスはキリスト教国?——信仰、宗教⑵
第9回 イギリスは紳士の国? ——社会階級⑴
第10回 「チャヴ」とは誰のこと? ——社会階級⑵
第11回 「家庭の天使」の幻影 ——ジェンダー、セクシュアリティー⑴
第12回 20世紀後半に起きた「解放」——ジェンダー、セクシュアリティー⑵
第13回 保守的? 革新的? ——年齢、世代
第14回 総括——「イギリス」を考える上での複数の視座
※以上は原則であり、適宜変更される場合があります。
変更の際にはmanaba上で速やかに連絡を行います。
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 35 | 学期を通じて得た知識の定着度が問われ、また学んだ内容に基づいて自ら考察した内容を説明することが求められる。 |
平常点 | 35 | コメントペーパーの提出および議論への貢献 |
その他 | 30 | 偶数回に行われる確認試験 |
成績評価の方法・基準(備考)
毎回の出席が基本となる。さまざまな事情はあろうが、欠席は多くとも3回程度に収められたい。
……不可抗力によるものも含め、5回欠席した段階で学期末試験は受けられず評価はFで確定する。
感染症による出校停止など、やむを得ない事情による欠席については、課題などの形で出席を代替する場合がある(要相談)。
履修が確定するまでの出席についてもこれに準ずるので、単に計算に入らないということにはならない。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
プレゼンテーションソフトを使用した教材
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
固定したテキストの指定はなく、授業資料は適宜配布する。
各回ごとの参考文献はその都度提示するが、この授業全体と関連の深い文献には以下が挙げられる。
石塚久郎、大久保譲、西能史、松本朗、丸山修(編)『イギリス文学入門』新版(三修社、2023年)
板倉厳一郎、スーザン・K・バートン、小野原教子『映画でわかるイギリス文化入門』(松柏社、2008年)
浦野郁、奥村沙矢香(編)、『よくわかるイギリス文学史』[やわらかアカデミズム・〈わかる〉シリーズ]、(ミネルヴァ書房、2020年)下楠昌哉(責任編集、著)『イギリス文化入門』新版(三修社、2023年)
マイク・ストーリー、ピーター・チャイルズ (編)、塩谷清人(監訳)『イギリスの今 − 文化的アイデンティティ』(世界思想社、2013年)