シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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日本社会文化論Ⅰ | 2024 | 前期 | 木4 | 総合政策学部 | 岩田 重則 | イワタ シゲノリ | 2年次配当 | 2 |
科目ナンバー
PS-HC2-0001
履修条件・関連科目等
◎日本社会文化論Ⅰ(前期)は、日本社会文化論Ⅱ(後期。近現代の政治史・経済史、核について、地域としての沖縄)と連動する科目として考えている。どちらかいっぽうの履修でもかまわないが、両方とも木曜日4時限に設定しているので、他の授業の受講予定がなければ、合わせて履修すると、理解が深まると思われる。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
この日本社会文化論Ⅰは、対象を限定しつつ、各論風に日本の社会文化(史)についての講義を行なう予定である。
これを記している2024年1月時点では、2024年度前期の授業概要を下記のように考えている。
⑴日本社会文化論は、文字通りにとれば、なにを扱ってもよい講義になってしまうので、日本社会文化論Ⅰでは、対象を一定程度限定して、講義を行ないたいと考えている。2024年度は、若い学生から見れば、地味な分野と思われるであろうが、日本文化理解において、もっとも中心となる、仏教(寺院)文化・神祇信仰(神道・神社)文化を軸にして、それらが現実には明治維新までは神仏習合形態をとり、また、民俗文化と習合してきたことをも考慮に入れつつ、古代・中世・近世・近現代までの社会文化史を概観する。
⑵総合政策学部の授業であることを考慮する。社会文化(史)が政治と密接に関係していることを踏まえ、社会文化史を政治史(政策史)としてとらえなおすなど、総合的な社会文化(史)とする。
⑶ある程度、古代から近現代までの〈通史〉としての設定するつもりでいるので、日本歴史・社会文化についての総合的理解の一助にはなるはずである。ただし、総合政策学部の学生は、古い時代には興味がない学生が多いので、シラバスに記す古代や中世については少なめにして、近世以降を増やすかもしれない。
⑷講義では、できるだけ、講義担当者のフィールドのなかから、具体的事例をもってして、受講生が具体的かつ実感的に、日本の社会文化を理解できるようにしたいと考えている。
科目目的
日本社会文化論Ⅰは、日本の社会文化を理解するために3本の柱をもってすすめる。一つは、歴史的視点による把握である。二つは、生活文化・伝承文化とでもいうべき領域に拡大してとらえることである。三つは、文化を政治・経済など外在的要因との連動においてとらえることである。言い換えれば、文化は政策でもあるということである。
これらにより、日本の社会文化に対する再認識のきっかけになればと考えている。
到達目標
上記の科目目的を達成できるようにする。
授業計画と内容
第01回 オリエンテーション
第02回 仏教伝来
第03回 神社の原型と神仏習合
第04回 浄土信仰
第05回 神仏習合
第06回 本地垂迹説の逆転と神道の形成
第07回 政治的な人格神
第08回 近現代の神社⑴ー国家神道
第09回 近現代の神社⑵-靖国神社
第10回 近現代の神社⑶-植民地の神社
第11回 江戸幕府(近世)の国家仏教
第12回 日本ナショナリズムの源流
第13回 政治と社会文化
第14回 まとめ 到達度の確認
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 50 | 学期末、課された課題に対して適切な内容のレポート試験を提出できたかどうか。 |
平常点 | 50 | 授業への出席。授業後、課された課題に対して適切な内容の小レポートを提出できたかどうか。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
プリント配布予定。
テキスト・参考文献については適宜明示する。
高等学校のときの日本史教科書・図録・参考書を捨てないで持っていたら、それを適宜参考にしてください。