シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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ヨーロッパ文芸論 | 2024 | 後期 | 他 | 総合政策学部 | 菊池 慶子 | キクチ ケイコ | 2年次配当 | 2 |
科目ナンバー
PS-LT2-0002
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
アイルランド、イギリス、ドイツ、フランスの7人の作家を取り上げ、いわゆる狭義の「文学作品」ではなく、彼らの論考やエッセイ、講演、ルポルタージュを読んでいきます。また、テクストの読解を通じて「フェミニズム」「植民地と言語」「全体主義」「戦争」「他者」「ジェノサイド」「動物倫理」といったテーマについて考えていきます。どれも20世紀に書かれたものですが、今の時代においてもなおアクチュアルな価値を持つと言えるでしょう。
講義は2回で1セットです。1回目で著者やその作品の紹介、扱うテクストの背景について解説を行い、2回目で実際にテクストを読んでいきます。受講生には各セット2回目の授業の後にリアクションペーパーを提出してもらいます。
科目目的
人間や社会をめぐる様々な問題を作家がどのように見つめ、思考し、表現してきたのかを、テクストの読解を通して考察することを目的とします。
到達目標
1) テクストが書かれた背景を理解し、当時と現代を往復しながら読むことができる。
2) 様々なテーマについて、テクストを出発点として自分の考えを展開し、言葉で表現することができる。
授業計画と内容
第1回 ヴァージニア・ウルフ『自分ひとりの部屋』① 著者・テクストの背景などの解説
第2回 ヴァージニア・ウルフ『自分ひとりの部屋』② テクスト読解
第3回 ジャン=ポール・サルトル「黒いオルフェ」① 著者・テクストの背景などの解説
第4回 ジャン=ポール・サルトル「黒いオルフェ」② テクスト読解
第5回 アンドレ・ジッド『ソヴィエト旅行記』① 著者・テクストの背景などの解説
第6回 アンドレ・ジッド『ソヴィエト旅行記』② テクスト読解
第7回 ベルトルト・ブレヒト「演劇のための小思考原理」① 著者・テクストの背景などの解説
第8回 ベルトルト・ブレヒト「演劇のための小思考原理」② テクスト読解
第9回 サミュエル・ベケット「廃墟の都」① 著者・テクストの背景などの解説
第10回 サミュエル・ベケット「廃墟の都」② テクスト読解
第11回 ジャン・ジュネ『シャティーラの四時間』① 著者・テクストの背景などの解説
第12回 ジャン・ジュネ『シャティーラの四時間』② テクスト読解
第13回 J.M.クッツェー『動物のいのち』① 著者・テクストの背景などの解説
第14回 J.M.クッツェー『動物のいのち』② テクスト読解
授業時間外の学修の内容
授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 100 | 各セット2回目の授業後に提出するリアクションペーパーの内容を評価の対象とします。授業およびテクストの内容を理解し、それを踏まえてさらに自分の考えを展開できているかどうかを評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
・提出期限を過ぎた課題は受理しません。
・授業内容を踏まえていないもの、自分自身の意見や考察が書かれていないもの、明らかに剽窃と分かるものは、「未提出」として扱います。
・課題の提出回数が全7回中5回に満たない場合はE判定とします。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
manaba で資料を配布します。
その他の参考文献については、授業の中で指示します。
その他特記事項
この科目は、1コマ100分の授業を前提に14回授業を実施します。