シラバス
| 授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 特殊講義(メディアリテラシー)/メディアリテラシー | 2026 | 前期 | 金1 | 総合政策学部 | 山崎 恆成 | ヤマサキ ツネナリ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
PS-ME1-0001
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
私たちが日常的に接しているあらゆるメディアは、偶然にできているのではなく、意図をもって「構成」されたものです。映像、言葉、音、編集、演出といった要素が組み合わされ、ひとつの意味や印象を生み出しています。言い換えれば、メディアは機械(マシーン)のように構造を持ち、その仕組みを理解すれば分解して考えることができます。
本授業では、映画やテレビドラマ、バラエティ番組、ニュース、広告、SNSなど、身近なさまざまなメディアを題材に、それらがどのように構成され、どのような効果やメッセージを生み出しているのかを分析していきます。表現を「分解」することで、私たちが無意識のうちに受け取っている意味や価値観を可視化し、その仕組みを読み解きます。
また、メディアリテラシーとは、単に情報を疑うことではなく、情報を構造的に理解し、主体的に判断するための「クリティカル・シンキング(批判的思考)」のスキルを身につけることでもあります。本授業では、メディアを読み解くための具体的な視点や考え方を学び、現代社会において必要不可欠な思考力を養うことを目的とします。
科目目的
私たちは日々、多くのメディア情報の中で生活しているが、その影響を意識することは少ない。本授業では、無意識に受け取っている情報を批判的に読み解き、主体的に取捨選択できるクリティカル・シンキング力を養い、社会を生き抜くための思考力を身につけることを目的とする。
到達目標
テレビ、ラジオ、新聞、写真、広告、SNSなど、さまざまなメディア情報に対して、クリティカル・シンキングの手法を用いてその構造や意図を分析し、主体的かつ批判的に判断できるようになること。
授業計画と内容
(第1回)メディアとは何か/メディア・リテラシーとは何か
現代社会におけるメディアの役割と、メディア・リテラシーの基本概念を理解する。
(第2回)ドキュメンタリーを分解する
ドキュメンタリーの構成や演出を分析する。
(例:『FAKE』[Amazon Prime])
(第3回)リアリティ番組を分解する
「現実」がどのように演出されているかを検討する。
(例:『テラスハウス』[Netflix])
(第4回)バラエティ番組を分解する
― 視聴率からテレビを考える
娯楽番組の構造とテレビメディアの特性を分析する。
(例:『水曜日のダウンタウン』)
(第5回)映画・ドラマを分解①
― アングルと画面構成
カメラアングルが意味や感情に与える影響を考察する。
(例:『海に眠るダイヤモンド』)
(第6回)映画・ドラマを分解②
― 色彩と映像表現
色の使い方が物語や印象に与える効果を分析する。
(例:『MIU404』/『めまい』)
(第7回)映画・ドラマを分解③
― 撮影と編集
撮影方法と編集の違いによる印象の変化を理解する。
(実際に撮影・編集を体験する)
(第8回)映画・ドラマを分解④
― 音と音響表現
音楽・効果音・沈黙が意味をどのように作るかを考える。
(例:『オッペンハイマー』)
(第9回)ニュースと新聞を分解する
報道の構成やフレーミングを分析する。
(例:『news23』)
(第10回)広告とプロパガンダ
説得や誘導の技法を理解し、広告表現を批判的に読み解く。
(第11回)ウェブとSNSを分解する
アルゴリズム、拡散、炎上など、デジタルメディアの特性を考察する。
(第12回)フェイクニュースとメディアのトリック
誤情報が生まれ、広がる仕組みを分析する。
(第13回)メディア・リテラシーの歴史と海外の取り組み
各国の教育実践や制度を通して、メディア・リテラシーを相対化する。
(第14回)まとめと総括
本授業で学んだ視点を整理し、メディアと社会の関係を総合的に考察する。
※ゲスト講演の可能性があり、その場合、日程や順番、内容が変更になります。
授業時間外の学修の内容
その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
リアクションペーパーを毎回提出してください。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
| 種別 | 割合(%) | 評価基準 |
|---|---|---|
| 中間試験 | 20 | これまでに扱ったメディア表現や概念について、基本的な理解ができているかを評価する。 |
| 期末試験(到達度確認) | 30 | 授業で学んだ視点を用いて、メディア情報を論理的かつ批判的に分析できているかを評価する。 |
| レポート | 30 | 各回の授業内容を踏まえ、メディアの構造や意図をクリティカル・シンキングの視点から分析できているかを評価する。 |
| 平常点 | 20 | 授業に主体的に参加し、問題意識をもって発言・議論に取り組んでいるかを評価する。80%以上の出席(&リアクションペーパー)は必須条件です。 |
成績評価の方法・基準(備考)
本授業では、授業への参加姿勢や課題への取り組み内容を重視して評価する。思考の深さや問題意識を評価対象とする。提出物に不適切な引用や転載があった場合は評価の対象としない。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
TBSテレビで、ドラマを中心に、バラエティ、音楽番組、クイズ番組、ほとんどのジャンルのプロデューサー、ディレクターを行ってきました。
ドラマで手掛けたのは「3年B組金八先生」「渡る世間は鬼ばかり」などです。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
表面的なテレビ番組の分析ではなく、実務経験を活かして、かなり突っ込んだ分析を行い、メディアのからくりを教えたいと思います。
テキスト・参考文献等
授業ではテキストを使用せず、レジュメ等の配布資料で代替します。
(以下、参考文献)
※菅谷明子著「メディア・リテラシー~世界の現場から~」岩波書店(2000/8/18)ISBN4-00-430680-9
※Nick Pernisco著「Media Literacy: An essential guide to critical thinking skills for our complex digital world」IngramSpark; 3rd版 (2020/7/29) ISBN-10:1087896304