シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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基礎無機化学 | 2024 | 前期 | 木2 | 理工学部 | 小松 晃之 | コマツ テルユキ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
SE-BC1-6A01
履修条件・関連科目等
高校化学基礎および高校化学を履修していることが望ましい。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
無機化学は周期表に記載されている全ての元素およびそれを構成要素とする単体あるいは化合物を取り扱う学問、すなわち「全元素の化学」である。無機物質は原子が様々な結合で結びつくことによって形成されており、ナノテクノロジーから、エネルギー、環境、バイオまで、幅広い領域で基盤材料や先端材料として応用されている。本講義では、無機化学のみならず化学の基本となる原子の構造と性質を概説するとともに、分子の電子構造と結合について論ずる。
科目目的
原子の構造を量子論的観点から学び、原子の性質に見られる周期性の意味と重要性を理解することを目的とする。さらに、様々な分子の構造を例にとりながら、共有結合の特徴を理解し、無機化学を体系的に修得していくための基礎学力を身につける。
到達目標
前半は、原子の構造を量子論的に理解し、原子の性質を電子配置と関連させて説明できるようになることを目標とする。後半は、分子における共有結合の意味を把握し、様々な分子の構造を理論的に記述できるようになることを目標とする。
授業計画と内容
第1回 無機化学入門、元素の分類、周期表、原子核合成
第2回 水素型原子の構造(1)分光学的情報と量子力学的原理
第3回 水素型原子の構造(2)原子軌道
第4回 多電子原子(1)貫入と遮蔽
第5回 多電子原子(2)構成原理
第6回 多電子原子(3)原子の特性(半径、イオン化エネルギー)
第7回 多電子原子(4)原子の特性(電子親和力、電気陰性度)
第8回 ルイス構造(1)ルイス構造
第9回 ルイス構造(2)VSEPRモデル
第10回 原子価結合理論
第11回 分子軌道理論
第12回 等核二原子分子
第13回 異核二原子分子
第14回 構造と結合特性
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
各回の予定内容について、受講前に必ず教科書を読んでおく。復習には十分な時間をかけ、毎回講義の最後に行う演習問題は再度確認しておく。出された宿題については、次回に解答を行うので、しっかり理解する。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 100 | 上記到達目標に達しているかの評価を行う。60%以上の正答を要する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
クリッカー
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
教科書:シュライバー・アトキンス「無機化学(上)」(第6版)東京化学同人