シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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入門・宗教と社会/宗教と社会 | 2024 | 後期 | 木3 | 総合政策学部 | 井田 克征 | イダ カツユキ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
PS-HO1-0001
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
現代の国際情勢や社会・人々のありかたを考える際に,宗教という要素は欠かすことのできないものとなっている。世界の各地で勃興している宗教原理主義や宗教テロリズムは,国際秩序を大きく揺るがすものとなっている。また巷にあふれる自己啓発やパワースポット巡り,さまざまに商業化された”癒し”のムーブメントなどは,現代的な宗教性としてグローバル社会にの中で大きな位置を占めている。そうした状況は日本もまた例外ではない。
そうした状況を受けて,本講義ではいわゆる「宗教」が現代社会においてどのような姿をとっているか,その諸々の様態について理解を深めることを目指す。
講義は大きく三つの部門から構成される。まず第一部では,私たちが何気なく使っている「宗教」という概念について,これまでの宗教学的な知見にもとづいて簡単に検討し,さらにその宗教と社会の関係を考察するために必要となるいくつかの概念を確認する。
第二部では,キリスト教やイスラーム,仏教などといった伝統宗教に関する基礎的な知識を確認したうえで,それらの伝統宗教が国際社会の中でいかなる状況にあるのか検討する。
第三部では,日本社会における宗教のありかたを概観した上で,現代日本における宗教性のありようについて検討する。
これら一連の講義を経て,受講生は日本および世界各地域の宗教文化に関する最低限の知識を身に付けるとともに,そうしたさまざまな背景を持った人々がともに生きる,多文化共生という問題に取り組むための足掛かりを得ることになるだろう。
科目目的
本科目は本学部のディプロマポリシー(学位授与条件)である「専門性にもとづいた複眼的思考能力」と「多様性理解力」の養成の一環として,世界の諸宗教および宗教問題,そして日本の宗教史に関する基本的な知識を身に付け,さらに多文化共生のための方策を考えることを目的とする。
到達目標
本科目における到達目標は以下の通りである。
1.世界の諸宗教に関する基礎知識を身に付ける。それとともにそうした伝統宗教が抱えている現代的問題についても理解する。
2.日本の宗教史についての基礎知識を身に付ける。
3.現代のスピリチュアリズムについて理解する。
4.さまざまな「宗教」を信仰する人々が共生する現代社会において,異文化コミュニケーションがいかになされるべきかという問題を考える。
授業計画と内容
本講義は①宗教学の基礎的知識に関する概説,②世界の諸宗教の概観,③現代日本における宗教性という三部構成となっている。
毎回の授業に出席するに際して,配布資料にきちんと目を通しておく必要がある。また毎回の授業に対してコメントペーパーの提出が求められる。
各回の授業内容や進度は,参加者の興味関心や平均的な理解度などに応じて変更されることがある。
【第一部:宗教とはなにか】
第1回 イントロダクション:宗教とはなにか
第2回 世俗化論
第3回 ナショナリズム
【第二部:世界の宗教】
第4回 ユダヤ教・シオニズムとパレスティナ問題
第5回 キリスト教と現代アメリカ,宗教原理主義
第6回 イスラームについて,テロ・移民・差別
第7回 ヒンドゥー教
第8回 アジアの仏教
第9回 世界の宗教(ゲスト講師)
【第三部:日本の宗教を考える】
第10回 日本の民俗宗教
第11回 新宗教を考える
第12回 日本仏教の歴史と現状(ゲスト講師)
第13回 現代的スピリチュアリズム
第14回 まとめ:グローバルな世界における宗教文化
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 70 | 期末レポート |
平常点 | 30 | 授業への参加度,コメントペーパー,授業内で課されるテスト,課題など |
成績評価の方法・基準(備考)
授業の中で指示される課題や期末レポートが未提出の場合は,成績評価の対象とならない場合がある。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
講義の中で適宜配布,指示などする