シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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中国政治論1 | 2025 | 春学期 | 水1 | 法学部 | 角崎 信也 | カドザキ シンヤ | 3・4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
JU-IN3-009L
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
中国政治論1では、中華人民共和国建国(1949年)から現在に至る中国現代政治史をテーマとします。1949年から現在までの約75年間の間に次々に生じた政治的変動について、地域研究(area studies)の視点から、それぞれの「原因」を探求します。
科目目的
・中国がこれまでとのような道を歩んできたか(=帰し方)を知ることを通して、これからどのような道を歩んでいくか(=行き方)を展望するための視座を得ること。
・分析対象の視点に立ってその行為や思考の要因を分析する(=相手の立場に立って考える)思考様式を体得すること。
・激動の中国現代史という「物語」を楽しむこと。
到達目標
・中国現代史上において生じた様々な政治的事件について、その原因を理解し、自身の言葉で、人に対して話せるようになること。
・同じように、数多くの政治的混乱にもかかわらず中華人民共和国が現在まで体制を維持してきたことの要因について、自分なりの分析を人に話せるようになること。
授業計画と内容
第1回 中国政治史の眺め方―ガイダンス
第2回 なぜ中国共産党は政権を獲得できたのか―1921~49
第3回 なぜ「新民主主義」をかかげたのか―1949~1950
第4回 なぜ社会主義化を急いだのか―1950~1953
第5回 社会主義化はどのように進んだか―1953~56
第6回 なぜ社会主義重工業建設は急進化したか―1957~58
第7回 なぜ大躍進は数千万の餓死者をだしたか―1958~61
第8回 なぜ毛沢東は文化大革命を発動したか―1961~65
第9回 なぜ文化大革命は多くの被害を生み出したか―1965~76
第10回 なぜ鄧小平は「改革開放」へと転じたのか―1977~84
第11回 なぜ天安門事件は発生したのか―1984~89
第12回 どのようにして「社会主義市場経済」は確立したか―1989~2001
第13回 経済成長至上主義はどのような代償を産んだか―2002~2012
第14回 習近平体制は何を目指しているのか―2012~現在
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 70 | 内容は講義の際に説明します。 |
平常点 | 30 | 毎回のコメントペーパに基づき採点します。詳細は講義の際に説明します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
[参考文献]
・久保亨『社会主義への挑戦―1945~1971』岩波新書、2011年。
・高原明生、前田宏子『開発主義の時代へ―1972~2014』岩波新書、2014年。
・エズラ.F.ヴォ―ゲル『現代中国の父 鄧小平』上下巻(益尾知佐子・杉本孝訳)、日本経済新聞社」2013年。
・奥村哲『文化大革命への道―毛沢東主義と東アジアの冷戦』有志舎、2020年。
・石川禎浩『中国共産党、その百年』筑摩書房、2021年。
・高橋伸夫『中国共産党の歴史』慶應義塾大学出版会、2021年。
・山口信治『毛沢東の強国化戦略 1949-1976』慶應義塾大学出版会、2022年。
・李昊『派閥の中国政治―毛沢東から習近平まで』名古屋大学出版会、2023年。