シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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刑法 | 2025 | 秋学期複数 | 月1,水4 | 法学部 | 安井 哲章 | ヤスイ テッショウ | 2年次配当 | 4 |
科目ナンバー
JU-CR2-007L
履修条件・関連科目等
特にありません。刑法や犯罪現象に興味を持っている学生であれば、誰でも大歓迎です。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
半期週2回の授業で、刑法総論と刑法各論の内容を学んでいきます。
刑法総論では、犯罪の成立・不成立を考えていく際に使用する思考枠組みを学びます。どのような犯罪であっても、犯罪の成否を検討する手順はほの同じです。このような思考枠組みや考え方の手順を学びます。この部分の習得が疎かになっていると、直感的に犯罪の成否を検討してしまうことになるので注意してください。殺人罪や傷害致死罪など、基本的な犯罪を素材として、刑法の正解のおける基本的な考え方を習得します。
刑法各論では、習得した思考枠組みを用いて、さまざまな犯罪の成否を検討していきます。それぞれの犯罪には固有の議論もありますので、刑法総論で学んだ知識を土台として、それをさらに発展させていく学習になります。
科目目的
知識を習得し、それを使いこなせるようになることをこの科目の目的にしています。この授業で指導するのは刑法に限定されますが、この授業を通じて法解釈の手法を身につけることができ、他の科目の学習に弾みがつくことも目指しています。
到達目標
学説の対立を深追いするのではなく、具体的な事例を素材として、使える知識を増やしていきたいと考えています。自分自身で、目の前の犯罪現象を正しく説明できるようになることが皆さんの到達目標になります。
授業計画と内容
第1回 刑法とはどのような科目なのか
第2回 刑法における行為
第3回 因果関係の判断基準を学ぶ
第4回 因果関係が問題となった事例の検討
第5回 故意と錯誤
第6回 過失犯
第7回 正当防衛
第8回 過剰防衛
第9回 誤想防衛
第10回 違法性の錯誤
第11回 未遂犯
第12回 早すぎた結果の発生
第13回 共同正犯
第14回 承継的共犯
第15回 共犯と違法性阻却事由
第16回 不作為の共犯
第17回 共犯関係の解消
第18回 傷害罪と傷害致死罪
第19回 同時傷害の特例
第20回 住居侵入罪
第21回 名誉毀損罪
第22回 窃盗罪① 占有概念
第23回 窃盗罪②不法領得の意思
第24回 強盗罪と強盗致死傷罪
第25回 詐欺罪
第26回 横領罪
第27回 背任罪
第28回 放火罪と文書偽造罪
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 100 | 期末試験では事例問題を出題します。検討すべき犯罪を正しく選択できているか、その犯罪の成否に必要な事項の検討が正しく行われているか、分かりやすい文章で書かれているか、法的三段論法に従った叙述になっているを考慮して成績をつけます。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
下記の判例教材をテキストとして使用します。また、manabaに講義レジュメをアップロードします。
佐伯仁志ほか編『刑法判例百選Ⅰ総論(第8版)』(有斐閣、2020) ¥2530
佐伯仁志ほか編『刑法判例百選Ⅱ総論(第8版)』(有斐閣、2020) ¥2750
参考文献等は、授業内で紹介します。