シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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バイオテクノロジー概論 | 2024 | 前期 | 金5 | 理工学部 | 百瀬 眞幸 | モモセ マサキ | 3年次配当 | 2 |
科目ナンバー
SE-BI3-9C19
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
イノベーションを起こしたバイオテクノロジーおよび近年の革新的な生物関連技術を紹介するとともに、現代の社会課題・科学技術に関係する各種制度・科学技術と社会の関わりについて具体的な事例をもとに概説します。これらの知識をもとに、バイオテクノロジー研究が、イノベーションをとおして、これからの社会にどのように貢献できるか自ら考えていただきます。
科目目的
バイオテクノロジー研究が社会に貢献する技術として利用されるまでの過程を概観することによって、研究成果を健全な社会の営みに役立てることについて考える素養を身につけることを目的とします。
到達目標
1.これまでにイノベーションを創出したバイオテクノロジーの概要を知る
2.科学技術開発に関連する社会の状況・仕組みの大枠を知る
3.バイオテクノロジー研究がどのように社会に貢献し得るか自ら考えることを経験する
知識は考えるための重要な入力要素となるが、知識の蓄積のみならず、知識を知力として自ら課題創出・課題解決について考える態度を意識するようになることが期待されます。
授業計画と内容
第 1回:食におけるバイオテクノロジー
イノベーションを起こした技術の概説
第 2回:農におけるバイオテクノロジー
イノベーションを起こした技術の概説
第 3回:医におけるバイオテクノロジー
イノベーションを起こした技術の概説
第 4回:現代のバイオテクノロジー
分子生物学の成果に由来する技術の紹介
第 5回:バイオテクノロジーの新技術
近年注目される技術の紹介
第 6回:農林水産・食品産業に関わる社会の状況
バイオテクノロジーに関連する社会課題の例示
第 7回:バイオテクノロジーが果たす役割
バイオテクノロジーによる課題解決についての考察
第 8回:戦略的考え方
技術戦略の概説
第 9回:知的財産戦略(特許)
特許の仕組みと事例の紹介
第10回:知的財産戦略(育成者権・商標)
育成者権等の仕組みと事例の紹介
第11回:研究開発におけるコンプライアンス
バイオテクノロジー産業と研究者等が果たすべき社会的責任についての概説
第12回:バイオテクノロジーと社会
バイオテクノロジー研究および産業と社会の関わりについての概説
第13回:バイオテクノロジーが果たす役割
バイオテクノロジーによるイノベーションについての考察
第14回:到達度確認および意見交換
バイオテクノロジーによるイノベーションについての意見交換
*諸般の事情により変更する場合があります。特に時間の制約により回が前後する場合があります。ご了承ください。
授業時間外の学修の内容
その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
興味を持った技術や事例等について、関連する研究・製品・サービス・企業・制度等について自ら調査する。また、必要に応じて授業時に提示する参考文献等を読み理解を深める。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 50 | バイオテクノロジーによる社会課題解決について、自ら考えたシナリオを学習の成果として評価します。論理に飛躍のないこと(30%)および説得力の有無(20%)について評価します。 |
平常点 | 50 | 講義への参加および受講態度を評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
なお、常識的な尺度で、倫理的に問題があるシナリオには評価をつけません(0 / 50点)。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
グループワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
キリンビール(株)植物開発研究所(当時)およびキリンホールディングス(株)基盤技術研究所(当時)・知的財産部にて、植物バイオテクノロジー等の研究および知的財産創出にかかわる職務に携わった(1987年4月~2015年3月)。海外知財の翻訳業務を経たのち、農研機構生研支援センターにて農林水産省研究資金の運営管理に従事した(2016年12月~2021年11月)。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
植物バイオテクノロジー研究および知的財産関連業務等で経験した内容も事例に加えて、講義内容を立案します。
テキスト・参考文献等
テキストとして適宜資料を提供します。参考文献は授業時に紹介します。