シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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地球科学 | 2024 | 前期 | 木5 | 理工学部 | 長谷川 宏一 | ハセガワ コウイチ | 2年次配当 | 2 |
科目ナンバー
SE-OS2-CC07
履修条件・関連科目等
特になし
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
授業では「地球の希少さ」と「地球の動き」に着目する。他の惑星と地球の環境を比較する「比較惑星学」から導入し,地球の内部構造,地球の「動き」の代表である地震・火山といった「大地」の動きにまず注目する。そして,現代の社会に生きる人々が必ず考慮しなくてはならない「環境変動」という地球の「大気」の動きへと話を繋ぐ。「環境変動」の授業では,実際に過去の地球に起きたダイナミックな気候変動についても触れ,地球が一定のシステムを持って動き続けている事に着目する。授業ではできるだけ具体的事例や最新の情報を取り込み,写真や映像教材なども活用する予定である。
科目目的
地球環境問題(自然との共生)、防災と持続可能な社会づくりなどの課題に対し、その解決策を考えていくためには、地球がどのような性質を持つのかを、しっかりと理解しなければならない。
この講義では地球の動きに注目しながら、地球システムの特徴を理解することを目的としている。
到達目標
1:地球温暖化や東北地方太平洋沖地震など,現代を生きる日本人にとって理解すべき地球に起こる事象のメカニズムを正しく説明できるようになる。
2:他の惑星や宇宙の数々の天体と比べ,地球がどのような天体かを考える事で,地球を一つの「バランス」をもった「住処」としてとらえ,その動く仕組みを理解する。
3:地球表層に起こる地震や火山といった自然現象を,プレートテクトニクス理論に基づいて理解する。
4:地球環境が46億年の歴史の中で大きく変動してきた事を学び,また今後も人間の活動や太陽活動によって動き続けていくものである事を理解する。
授業計画と内容
1.はじめに(講義の開始に当たっての諸注意=受講上の諸注意)
地球の惑星環境の特殊さとは?(水星・金星・火星との比較・思考実験:もし月が無かったら?)
2.太陽系の形成過程と地球の生い立ち
3.大陸移動とプレートテクトニクス
4.大地(プレート)の活動を感じる場所
5.地震大国 日本(東北地方太平洋沖地震の発生・拡大メカニズム)
6.日本列島の形成過程と地形・岩石①
7.日本列島の形成過程と地形・岩石②
8.世界の火山噴火と地球システム
9.変動し続ける地球の気候システム
10.地球の気候システム;大気大循環と海洋大循環
11.地球科学とジオパーク(発表授業)
12.地球科学とジオパーク(発表授業)
13.未来の気候変動予測と大気と海のゆらぎ
14.総括・まとめ・到達度確認
授業時間外の学修の内容
授業終了後の課題提出/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業同士のつながりを重視して14回の授業を構成している。
よって,各授業は前回授業の内容を,レジュメや参考文献を用いて,復習の上受講してもらいたい。
各授業後には、Google formsを用いて授業内容の確認や、
質問事項を書く機会を用意する。質問内容については次の講義時に返答する。
また、第11・12回に、各自が発表資料を作成してのプレゼンテーションを予定している。
十分な準備をして臨んでほしい。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 50 | 最後の講義日に持ち込み可、記述式の試験を行う。 |
平常点 | 20 | 講義後に提出するGoogle forms(リアクションシート)に基づいて評価する。 |
その他 | 30 | プレゼンテーション(ジオパークの紹介)の内容を評価する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
授業後に提出してもらう小テスト(Google formにて提出)で見られた間違いや、質問に対する回答は、基本的にその次の回の講義時にて解説を行う。また、その他講義者に対してメールで質問があった場合には随時対応し、共有したい話題・教材はmanabaを通じて共有する。
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
タブレット端末/その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
講義はパワーポイントを用いて行う。やむを得ない事情の時は、オンライン環境との併用(ハイブリット授業)も対応可能である。この際には各場所から自分の映像と音声を発信できる環境を用意してほしい。
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
各授業では必要な資料やレジュメをプリントとして配布する。
ただし,授業内容を補足するため,以下の参考文献「地球学入門」は大変参考になる。
(参考文献)
酒井治孝「地球学入門」第2版,東海大学出版会,2016年発行
(その他の参考文献)※授業内容をより深めて学びたい人向け、講義内容に興味を持った人はぜひ。
平 朝彦「カラー図解 地球科学入門 地球の観察 ―地質・地形・地球史を読み解く」,講談社,2020年発行
松山 洋・増田耕一ほか「大気と水の循環 水文気象を学ぶための 14 講」,朝倉書店,2021年発行