シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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基礎演習2 | 2025 | 秋学期 | 火5 | 法学部 | 小林 大祐 | コバヤシ ダイスケ | 2年次のみ | 2 |
科目ナンバー
JU-BS2-002S
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
本演習では、民主主義を基点として政治に関するトピックについて考えていきます。具体的には、代議制民主主義とその特徴、ならびに代議制(地域代表制)を超えた方法について幅広く検討していきます。加えて、これらを考えるための視点や手法についても学修します。
新書や学術論文、あるいは時事的な問題を素材として、ディスカッションやグループワークを行いながら学修していきます。そのうえで、演習の総仕上げとして30分程度の発表を行います。
計画は以下に示す通りですが、春学期は基礎文献の講読を行いつつ、自らが「おもしろい」と思うテーマを探すことが課題となります。夏休み中は、春学期までに決めたテーマに沿って、個別研究の骨子となるレポートを作成することが求められます。秋学期(基礎演習2)は、個々のテーマに役立つ文献、具体的な制度について検討する文献を用いつつ、個別研究を完成させていきます。
なお、学修効果を高めるには「楽しく」学ぶことが不可欠ですから、そのような環境が構築できるよう、さまざまな工夫を凝らしたいと考えています。
科目目的
民主主義に光を当てながら政治のしくみについて考え、制度の観点から政治について検討できるようになること、学修に必要な技法を身につけること、ならびに、社会科学の基礎を修得することが基本的な目的となります。また、研究書や研究論文を精確かつ批判的に読むこと、建設的な議論を行うこと、学修したことをスマートに説明することだけでなく、自らテーマを設定し、問いや課題を設定すること、ならびに論理的な文章を書くことを訓練し、3年次以降に高度な研究を遂行できるようになることを目指します。
到達目標
・民主主義の特徴、政治制度の機能や特徴について深く理解し、説明できるようになる
・学修の基礎的な技法(読む、書く、プレゼンする、議論する、リサーチする)を修得し、自ら実践できるようになる
・問いを自ら設定し、それに答えられるようになる
授業計画と内容
第1回 プレゼンの技法
第2回 ポピュリズムとは何か(文献④)
第3回 ポピュリズムの展開(文献④)
第4回 福祉と民主主義(文献④)
第5回 国民投票・住民投票(文献④)
第6回 ポピュリズムの実際(文献④)
第7回 リサーチペーパー中間報告
第8回 選挙制度(論文①)
第9回 政治的リーダーシップ(論文②)
第10回 利益集団(論文③)
第11回 メディアと政治(論文④)
第12回 ジェンダーと政治(論文⑤)
第13回 最終報告
第14回 ゼミで学修したことのまとめ
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
指定された文献だけでなく、関連する文献にも目を通しておいてください。予習すること前提として演習を行います。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 60 | 報告、グループワーク、発言 |
その他 | 40 | 課題への取り組み |
成績評価の方法・基準(備考)
出席率が75%を下回る場合、無断での欠席や遅刻があった場合はE判定になりますのでご注意ください。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
manabaの活用
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
講読予定文献(⑤以降は履修者の関心に沿って変更する可能性があります)
①福澤一吉(2018)『新版 議論のレッスン』NHK出版
②待鳥聡史(2015)『代議制民主主義』中公新書
③吉田徹(2021)『くじ引き民主主義』光文社新書
④水島治郎(2016)『ポピュリズムとは何か』中公新書
⑤坂井豊貴(2015)『多数決を疑う』岩波新書
⑥前田健太郎(2019)『女性のいない民主主義』岩波新書
⑦ジェイミー・バートレット(2020)『操られる民主主義』草思社文庫
講読論文、その他の参考文献等については、演習の中で適宜紹介します。
その他特記事項
Zoom(あるいはWebex)を用いたゼミ、あるいは個別指導を数回程度行うことも検討しています。