シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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基礎演習2 | 2025 | 秋学期 | 火2 | 法学部 | 鈴木 明子 | スズキ アキコ | 2年次のみ | 2 |
科目ナンバー
JU-BS2-002S
履修条件・関連科目等
ここではないどこかに関心を持ち、外に出て行くことを厭わない意識を持っていること。
自分なりのテーマを複数考えておくこと。
社会状況にもよるが、授業の一環として学内外で実施する企画に参加することが求められる。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
フィールドワークに取り組もう!
フィールドワークとは、field workという英語の発音そのままに採り入れられた言葉ですが、現地調査・実地調査・野外調査などなど、研究分野・実施分野によってさまざまな言葉が用いられ、方法も異なっているようです。机上で行うデスクワークと対になる考えとしてのフィールドワークであり、ここではないどこかに出掛け、その土地の人たちから話を聞いて調査を行う方法で、人文科学の文化人類学、民俗学、社会学、歴史学、考古学、人文地理学などの各分野だけでなく、自然科学、医学などの分野でもその手法は採り入れられており、裾野は広がっているようです。
担当者の研究分野は民俗学であるため、民俗学においては「民俗調査」といって、地方の村落社会に出掛けて、祭礼や行事、昔話などをはじめとしたさまざまなテーマについて現地の人から直接話を聞くことを中心とした調査を行いますが、テーマによっては、都市を調査対象地域として研究を行うこともあり、調査対象地域もテーマによってさまざまです。
本演習では、人文科学におけるフィールドワークについて学び、実践するための知識と実際にフィールドワークを行う行動力を身につけてもらいたいと思っています。
個人またはグループで調査を行い、発表し、討論を行っていきます。
科目目的
フィールドワークとは何か、机上の知識だけではない世界を知る手法としてのフィールドワークを知り、その方法を説明できるようになり、また自ら計画を立て、フィールドワークを行うことができるようになることを目的とする。
到達目標
個人として:フィールドワークを行い、考えをまとめ・発表するとはどういうことかを知り、その能力を高める。
集団として:司会や議論、グループワークを通して、話し合いによって物事を決め、作業し、まとめる能力を高める。
以上の作業を踏まえて、自分の考えや集団での考えを、文章やレジュメとして表現する力を養う。
授業計画と内容
以下の内容について、1~数時間ずつかけて進め、後半は各自で決めたテーマについて調査・発表してもらう。
1 ガイダンス:秋学期の進め方について
2 フィールドを再設定する
3 フィールドワークを行う研究分野再考
4 フィールドからテーマを考えてみよう
5フィールドワークの方法についてあらためて考えよう
6 中間のまとめ
7 各自のフィールドワークについて発表 テーマ事例 法学
8 各自のフィールドワークについて発表 テーマ事例 政治学
9 各自のフィールドワークについて発表 テーマ事例 経済学
10各自のフィールドワークについて発表 テーマ事例 地形学・自然地理学
11各自のフィールドワークについて発表 テーマ事例 風土病
12各自のフィールドワークについて発表 テーマ事例 植物学
13フィールドワークをデスクワークする
14まとめ
授業計画は以上の通りであるが、時事に応じて変更する可能性があります。
授業時間外の学修の内容
その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
発表資料作成のためのフィールドワークに十分時間をかけること。
また学生同士で討論すること。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 30 | 様々な資料を分析し、自分なりの見解をまとめることができるかどうかが成績評価の基準となる。 |
平常点 | 70 | フィールドワーク・発表準備・内容、討論、リアクションペーパー、各企画への出席などで総合的に評価する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
少人数のため、欠席者が多いと演習の運営に支障を来すため、毎回の出席を必須とし、出席率が80%に満たない者は単位を認めないため、注意のこと。
小レポート30%、各企画への出席、発表準備・内容、討論、リアクションペーパーなどの平常点70%で評価する。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション/実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
今後の社会状況にもよるが、授業資料の配付と授業内課題の回収は、manabaの利用も予定している。
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキスト
導入のテキストとして以下の文献を用いる。必要に応じて資料を配付する。
実松克義「フィールドワーク―人類学の方法論とその課題―」『国際行動学研究』第12巻 国際行動学会 2017年
https://www2.rikkyo.ac.jp/web/maya/files/%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%89%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%82%AF(A4).pdf
参考文献
佐藤郁哉『フィールドワーク-書を持って街へでよう-』新曜社 2006年
水月昭道「フィールドワークの技法と作法」『立命館人間科学研究』14 立命館大学2007年
片茂永「フィールドワーク方法論講義ノート」『文明21』第35号 愛知大学国際コミュニケーション学会 2015年
その他、講義時に適宜紹介する。