シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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科学と人間1 | 2025 | 春学期 | 火3 | 法学部 | 海部 健三 | カイフ ケンゾウ | 1・2年次配当 | 2 |
科目ナンバー
JU-OS1-001L
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
「科学研究」という人間による営みについて、理論と現場における活動の両面から解説します。担当教員は社会学部を卒業したのちに自然科学分野の大学院へ進学し、生態学の研究者になりました。その経験を活かし、人文社会学系の学部で学習する学生が「科学」をどのように理解するべきか考慮し、講義内容を作成しています。概要としては、以下のようなステップを踏みます。
第1〜4回:科学哲学の考え方に触れながら、「科学」という概念やその目的について説明します。
第5〜8回:現在の科学研究で用いられている手法について、概要を説明します。
第9・10回:研究を構成する重要な要素の一つである「学術論文」について、自然科学における学術論文の構造を紐解き、学術論文の役割とその仕組み、利点と課題について説明します。
第11〜13回:科学と社会のつながりについて、複数の側面から説明します。
第14回:全体のまとめを行います。
授業は講義形式で行います。質問をしたり受けたりすることはありますが、グループディスカッションや学生による発表等を課する予定はありません。
科目目的
我々の住む現在の社会は、科学を抜きに語ることは出来ません。しかし、我々は「科学」について、どこまで正確に理解しているのでしょうか。この科目では、「科学とは何か」について考え、自分なりの考えを持つことを目標としています。
到達目標
「科学とは何か」について考え、自分なりの考えをもつことを、この科目の目標とします。
この目標のため、具体的には以下の項目を満たすことを目指します。
- 帰納と演繹、反証主義など科学の捉え方に関する基本的な用語を理解し、その内容を説明できること。
- 計測やサンプル調査、統計学などの手法が用いられる理由と留意点について、基礎的な事柄を理解し、説明できること。また、観察と実験の相違と相補的な関係について理解し、説明できること。
- 自然科学における学術論文の構造、役割、課題について、基礎的な事柄を理解し、説明できること。
- 科学と社会の関係について、どのような側面から捉えることができるのか、それぞれどのような課題を孕んでいるのか、説明できること。
授業計画と内容
1.導入:みんなの科学観
2.基本的な科学の考え方1ー近代科学以前と以後
3.基本的な科学の考え方2ー科学の手法に対する疑義
4.基本的な科学の考え方3ーモデルとサンプル調査
5.基本的な科学の考え方4ー観察と実験
6.比較の手法1ー指標と計測
7.比較の手法2ー統計学に基いた比較
8.比較の手法3ー具体的な事例
9.科学における情報共有1ー学術論文の役割と構造
10.科学における情報共有2ー査読システム
11.科学における情報共有3ー学術論文の過去・現在・未来
12.科学と社会1ー専門家と非専門家の情報共有
13.科学と社会2ー基礎研究と応用研究
14.まとめ
授業計画は予告なく変更される場合があります。
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
レジュメはmanabaにアップロードします。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 100 | 授業中に説明した語句や概念の理解度を問います。 記述式の試験を想定していますが、受講人数が200名を超える場合は選択方式(マークシート)とします。 自筆のノートのみ持ち込み可です。書籍、PCなどで記入したメモやレジュメを印刷したもの、ノートのコピーは持ち込み不可ですので、欠席時のノートなどは必ず自分で書き直してください。 |
成績評価の方法・基準(備考)
欠席回数が3回以下の者のみを期末試験の評価対象とします。遅刻・早退は欠席0.5回とカウントします。例えば、欠席2回、遅刻3回の場合は欠席回数3.5回となり、評価対象となりません(F評価)。
欠席回数が3回以下の者については、期末試験の得点が60点以上で単位が付与され、以下の基準で評価します。
<評価カテゴリーがS・A・B・Cの場合>
期末試験の得点が90点以上でS、80〜89点でA、70〜79点でB、60〜69点でC
<評価カテゴリーがA・B・C・Dの場合>
期末試験の得点が90点以上でA、80〜89点でB、70〜79点でC、60〜69点でD
欠席回数の超過、または期末試験の得点が59点以下の場合はいかなる理由があっても単位を付与しません。追加の課題を課して救済することもありませんので、ご注意ください。正当な理由がある場合は、学部事務室を通じて相談してください。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
その他
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
「respon」を利用して意見や質問を集めます。各自でデバイスを準備してください。「respon」の応答によって出席をとります。
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
「respon」を利用して意見や質問を集めます。各自でデバイスを準備してください。
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキストなし(レジュメを配布)。参考文献は講義中に紹介する。