シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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記号学1 | 2025 | 春学期 | 木5 | 法学部 | 谷口 博史 | タニグチ ヒロシ | 3・4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
JU-HO3-011L
履修条件・関連科目等
大学の授業である以上、当然のことながら、「ある程度」難しくないといけないのではないかと私は思います。何としてでも「難しさ」を回避したい、考えるのはあまり嫌だなあ、という人には向いていないかもしれません。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
たとえば猫の意味を考えてみましょう。
猫の意味とは何か? この問いに答えられるでしょうか。では、「猫」という言葉の意味を問う質問であったら、どうでしょう。この二つの問いのあいだに違いはあるのでしょうか? あるとしたら、その違いとは何でしょうか?
私たちは「物」に囲まれて生きているのではなく、「意味」に包まれて暮らしています。世界は物体ではなく、意味によって構成されていると言いかえても構いません。これが記号学の基本的な認識のひとつです。はじめに「物」があって、そのあとで「意味」が付け加えられるのではない。かくして記号、言葉、コミュニケーションという身近なものをあらためて考えなおす必要が生じてきます。
この講義では、そうした記号学の基本的な考え方を、歴史的な背景を交えながら、説明する予定です。ただし「記号学1」では記号学の前史をあつかいます。
科目目的
いくつかの専門的な知識を獲得することに加えて、物事を理解し判断するうえで、視点の数を増やし、少しだけ視野を広げることを授業の目標とします。
到達目標
20世紀の半ばに始まった記号学という(相対的に)新しい考え方を理解するうえで必要となる基礎的なことがらを習得することを目標とする。
授業計画と内容
記号学といっても、おそらくは名称すら耳にしたことがないという人が大半だろうと思います。したがって準備が必要です。前期の授業では、記号学を理解する上で不可欠な基礎的な事柄を説明します。
第1回 導入
第2回 自然のなかのカミ
第3回 変化について
第4回 不変なものについて
第5回 不変なものの探究について
第6回 不変なものの探求について
第7回 ポチを救う
第8回 哲学における神
第9回 超越について
第10回 目と耳について
第11回 二人のユダヤ人について
第12回 アテネとゴルゴタについて
第13回 異端について
第14回 まとめ
授業時間外の学修の内容
その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
特に予習は必要ありません。配布した資料を授業後に熟読してください。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 100 | 授業で学んだことをきちんと自分の言語で表現できれば合格とする。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
教科書はありません。授業中に、毎回プリントを配布します(ただしこのプリントは資料であって、レジュメではありません)。