シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
美術A2 | 2025 | 秋学期 | 金2 | 法学部 | 庵原 理絵子 | イハラ リエコ | 1・2年次配当 | 2 |
科目ナンバー
JU-HO1-018L
履修条件・関連科目等
関連科目として「美術A1」を履修していることが望ましい。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
室町から昭和時代まで、時代ごとの代表的な作品を取り上げながら日本美術の流れを概観する。歴史的文脈をふまえ、制作当時の状況を想像しながら鑑賞することで美術はもっと身近なものとなり、作品に対する理解もより深まるだろう。特に美術の受容者層が広がる近世には個性的な作家達が数多く登場した。彼らがどのように新たな表現を追求したのか、その制作背景を探る。また明治時代以降では、表現内容や制作者の意識、受容の場など美術をとりまく環境は西洋美術のあり方を取り入れることによって大きく変化した。諸外国との交流や海外文化から強い影響を受けて展開してきた日本美術の特質とはどのようなものか考える。
科目目的
・日本美術の大まかな流れを把握し、作品を鑑賞するための基礎知識を習得する。
・造形作品に対するさまざまな研究方法を学び、日本美術史という学問の輪郭をつかむ 。
到達目標
・作品がもつ面白さや魅力を自分の目で見て探り、制作背景を想像する力を養う。
・人々の生活や社会の状況、信仰などからうみだされた美術を知ることで、日本の歴史や文化を多面的に説明できるようになる。
授業計画と内容
第1回 講義の進め方と受講する上での注意
第2回 室町時代(1) 会所の美術
第3回 室町時代(2) 水墨画の展開
第4回 安土桃山時代(1) 天下人と絵師
第5回 安土桃山時代(2) 茶の湯の美術
第6回 江戸時代(1) 狩野派
第7回 江戸時代(2) 風俗画
第8回 江戸時代(3) 琳派
第9回 江戸時代(4) 18世紀京都の絵画
第10回 江戸時代(5) 18世紀江戸の絵画
第11回 江戸時代(6) 19世紀江戸の絵画
第12回 明治時代(1) 博覧会と「美術」
第13回 明治時代(2) 日本画と洋画
第14回 大正~昭和前期 展覧会と画壇
内容は進捗状況や受講者の反応、またその時開催されている展覧会に応じて変更する可能性がある。
授業時間外の学修の内容
授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
・毎回の授業内もしくは終了後にレスポンを使用して感想や意見を提出する。
・小課題では作品観賞にもとづき課題に従って解答する。
・美術の専門用語は授業で説明するが、日本史に関する基本的な知識は高校の教科書等で復習する。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
---|---|---|
レポート | 40 | 学期末レポート。 作品の造形的特色や歴史的背景を説明し、自分の意見を述べられるかどうかを重視する。 |
平常点 | 30 | レスポンの内容および提出回数。 単位取得には14回講義のうち3分の2以上の提出が必要。具体的な回数については初回時に説明する。 |
その他 | 30 | 小課題の提出(3回分を予定)。 造形の分析を中心に能動的に鑑賞することを訓練する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
評価の前提として、レスポンの提出回数の合計が条件に満たない学生、学期末レポートを提出しない学生についてはE判定とする。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
その他
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
理解度の調査を目的に毎回レスポンを使用する。寄せられた質問に対しては次回以降の授業でフィードバックし、可能な限り受講者同士で共有できるようにする。
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
【テキスト】
特になし。
【参考文献】
辻惟雄監修『増補新装 カラー版日本美術史』美術出版社 2003年
山下裕二、高岸輝監修『日本美術史』美術出版社 2014年
古田亮編著『教養の日本美術史』ミネルヴァ書房 2019年
『日本美術全集』全20巻 小学館 2012〜2016年