シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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事例研究(演習)Ⅱ | 2025 | 後期 | 金3 | 総合政策学部 | 庄司 克宏 | ショウジ カツヒロ | 3年次配当 | 2 |
科目ナンバー
PS-IF3-SM02
履修条件・関連科目等
特殊講義Ⅰ(ヨーロッパ統合と法Ⅰ:EU法の基礎)とⅡ(ヨーロッパ統合と法Ⅱ:EU法と政策)、国際組織法、特殊講義(国際社会と法)を履修していない場合は、履修してください(必須)。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
【テーマ】「国家間協力の最先端を行くEUを事例研究することにより、トランスナショナル・ガバナンスの可能性について思考実験を行う」
前期およびゼミ合宿において、課題図書Ⅰ・Ⅱの学修および学外講師講演を通じて、複数の主権国家が主権を維持したまま、スプラナショナル(超国家的)な協力を行うことはなぜ可能なのか、ということを欧州連合(EU)のトランスナショナル・ガバナンスを事例として、必要に応じて他の政府間国際機構(国際組織)と比較しながら研究し、また、履修者の卒業後の社会人生活に付加価値として資するよう、日本はEUの事例から何を学ぶことができるかについて考えることにより、後期における履修者の問題関心に基づく事例研究の基礎を構築した。履修者は自己の問題関心に応じた先行研究論文(日本語の専門誌掲載の学術論文)を選択して、熟読の上、説明用PPTを作成してプレゼンテーションを行い、全体ディスカッションを実施する。
科目目的
前期およびゼミ合宿において、課題図書Ⅰ・Ⅱの学修および学外講師講演を通じて、複数の主権国家が主権を維持したまま、スプラナショナル(超国家的)な協力を行うことはなぜ可能なのか、ということを欧州連合(EU)のトランスナショナル・ガバナンスを事例として、必要に応じて他の政府間国際機構(国際組織)と比較しながら研究した成果に基づき、履修者の卒業後の社会人生活に付加価値として資するよう、日本はEUの事例から何を学ぶことができるかについて考えることができるようになることである。
到達目標
履修者は自己の問題関心に応じた先行研究論文(日本語)を選択して熟読し、その内容を説明用PPTを作成してプレゼンテーションし、卒業論文のテーマ設定と作成につなげることである。
授業計画と内容
第1回 課題図書Ⅱ(アニュ・ブラッドフォード著、庄司克宏監訳『ブリュッセル効果―欧州連合はどのように世界を支配しているか』白水社、2022年)の小テストを実施する(持込参照可)。その後に、卒業論文作成に関連する日本語および外国語(英語)の専門学術誌の例と文献引用方法について説明する。
第2回 学外講師(1)
第3回 卒業論文予定テーマの発表(1):Word1枚に、①予定テーマ、②それを選んだ理由、③先行研究リスト(日本語の専門誌掲載の学術論文)についてまとめ、それを口頭報告する。
第4回 卒業論文予定テーマの発表(2):Word1枚に、①予定テーマ、②それを選んだ理由、③先行研究リスト(日本語の専門誌掲載の学術論文)についてまとめ、それを口頭報告する。
第5回 卒業論文予定テーマの発表(1):Word1枚に、①予定テーマ、②それを選んだ理由、③先行研究リスト(日本語の専門誌掲載の学術論文)についてまとめ、それを口頭報告する。
第6回 学外講師(2)
第7回 卒業論文予定テーマに最も関連すると思われる先行研究(日本語の専門誌掲載の学術論文)の内容照会:PPTプレゼンテーション&質疑 Ⅰ-(1)
第8回 卒業論文予定テーマに最も関連すると思われる先行研究(日本語の専門誌掲載の学術論文)の内容照会:PPTプレゼンテーション&質疑 Ⅰ-(2)
第9回 卒業論文予定テーマに最も関連すると思われる先行研究(日本語の専門誌掲載の学術論文)の内容照会:PPTプレゼンテーション&質疑 Ⅰ-(3)
第10回 卒業論文予定テーマに最も関連すると思われる先行研究(日本語の専門誌掲載の学術論文)の内容照会:PPTプレゼンテーション&質疑 Ⅱ-(1)
第11回 卒業論文予定テーマに最も関連すると思われる先行研究(日本語の専門誌掲載の学術論文)の内容照会:PPTプレゼンテーション&質疑 Ⅱ-(2)
第12回 卒業論文予定テーマに最も関連すると思われる先行研究(日本語の専門誌掲載の学術論文)の内容照会:PPTプレゼンテーション&質疑 Ⅱ-(3)
第13回 学外講師(2)
第14回 卒業論文予定テーマに関連する外国語文献(専門誌掲載の学術論文)を1点選んで、タイトル、目次、冒頭の要約を日本語訳し、Word1枚にまとめて口頭報告を行う。
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 30 | 課題教科書小テスト(内容理解度を評価する) 30% |
レポート | 55 | 担当回のプレゼンテーション(パワーポイント)およびパワーポイント資料 40% 学外講師授業のコメント・感想文 15% |
平常点 | 15 | 質疑・コメント、出席(すべての回に無遅刻・無早退で出席すること、正当な理由がある場合を除く) |
成績評価の方法・基準(備考)
すべての授業回に無遅刻・無欠席で出席することが成績評価の前提であり、欠席1回ごとに10%マイナスとする。遅刻は遅刻時間に応じて5%マイナスとする(30分経過後の遅刻は欠席として扱う)。早退も遅刻に準じて減点する。(いずれも正当な理由の裏付けが示されない場合である。)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキスト
アニュ・ブラッドフォード著、庄司克宏監訳『ブリュッセル効果―欧州連合はどのように世界を支配しているか』白水社、2022年4月
参考文献
G.マヨーネ 著 , 庄司克宏 監訳『欧州統合は行きすぎたのか(上)〈失敗〉とその原因』岩波書店、2017年
G.マヨーネ 著 , 庄司克宏 監訳『欧州統合は行きすぎたのか(下)国民国家との共生の条件』岩波書店、2017年
庄司克宏著『ブレグジット・パラドクス』岩波書店、2019年
庄司克宏著『はじめてのEU法』有斐閣、2015年
庄司克宏著『新EU法 政策篇』岩波書店、2014年
庄司克宏著『新EU法 基礎篇』岩波書店、2013年
その他特記事項
参考URL
School of Transnational Governance, European University Institute
https://www.eui.eu/en/academic-units/school-of-transnational-governance