シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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特殊講義(公共政策) | 2024 | 前期 | 火2 | 総合政策学部 | 川崎 一泰 | カワサキ カズヤス | 2年次配当 | 2 |
科目ナンバー
PS-PO2-0001
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
各回の講義では、問題の所在、問題提起と現在の政策の考え方を提示しつつ、決定メカニズムも含めて議論をしていく。基本的な考え方は経済学によるところが多いが、政治学、経営学、都市計画など多様な考え方を用いながら考えていく。
科目目的
この科目では、公共部門が政策的に変更することの意味を理解することを目的とする。
到達目標
公共政策とは、公共部門が実施する政策全般を扱う。公共部門の課題は多岐にわたり、処方箋を一概に書くことは難しい。だからといって闇雲に対応してもほとんど効果はなく、むしろ害悪となるケースもしばしば見受けられる。最近は政策分野においてもエビデンスベースの政策提言が求められる中、データを読み取り、現状を把握することは非常に重要なスキルになる。この科目では、そうしたスキルを養うべく、データの所在、読み方に始まり、分析・評価までを行う。
この科目では課題解決の手段を多方面から評価できるようなスキルを身に着けるこ
授業計画と内容
1. イントロダクション
公共政策の考え方、あるべき姿をどう実現するか?利害関係者のモチベーションをどう利用するか?効率と公平、パレート最適と補償原理
2. 外部性の問題と政策介入①
どのように政策を分析するか?余剰分析基礎
3. 外部性の問題と政策介入②
コースの定理、ピーク、オフピーク問題
4. 外部性の問題と政策介入③
自分の土地なのになぜ自由に建物を建てられないの? 都市計画はなぜ必要か?
5. 外部性の問題と政策介入④
都市計画とインセンティブ、まちづくり、NIMBY問題
6. 政策をどう評価するか①
公共財と公共投資、公共投資は有効か?
7. 政策をどう評価するか②
インフラ老朽化とストックマネジメント
8. 政策をどう評価するか③
公民連携と政府の役割
9. 政府の失敗と民主主義①
社会保障の仕組み
10. 政府の失敗と民主主義②
保険原理と損失回避
11. 政府の失敗と民主主義③
社会保障財政と政治
12. 課題解決の手段の検討①
競争か規制か?(中心市街地空洞化とまちづくり)
13. 課題解決の手段の検討②
水資源利用から考える受益と負担(コモンズ)
14. まとめ
総括
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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中間試験 | 35 | 論理構成とテーマに対して的確に答えているかを総合的に評価する |
レポート | 35 | 論理構成とテーマに対して的確に答えているかを総合的に評価する |
平常点 | 30 | 毎回の講義でresponのアンケート機能などを使い、政策課題となる問いに対する回答をしてもらい、これを受けて議論する機会を設ける。この回答や議論を総合的に評価し、平常点とする。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/ディスカッション、ディベート
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
スマホ等携帯端末
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
シンクタンクでの調査研究業務
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
実践的な調査研究
テキスト・参考文献等
テキストは指定しない。
参考文献も指定しない。トピックにより必要な資料等はmanabaにアップする。