シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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特殊講義(グローバルヒストリー概論) | 2024 | 後期 | 火2 | 総合政策学部 | 中尾 沙季子 | ナカオ サキコ | 2年次配当 | 2 |
科目ナンバー
PS-HC2-0006
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
近現代史のできごとを取り上げながら、歴史的なできごとや考えなどが、世界的に広まったり、複数の地域間で影響しあったりしていく過程について考察します。授業の形態としては、まず取り上げる時代やできごとを概観したのち、関連する文献を読みながら理解の深化をはかります。
科目目的
グローバルヒストリーという歴史の新しい見方を学び、現代の事象を理解するための歴史的背景を、地域同士の横のつながりを意識しながら説明できるようになること。
到達目標
(1)グローバルヒストリーに関する基礎概念を理解する。
(2)世界の異なる地域のつながりを捉える視点を養う。
(3)現代の身近なできごとを世界の歴史とのかかわりのなかで考察することができる。
授業計画と内容
下記の内容を予定していますが、受講人数などによって、扱う文献を変更することがあります。
1.イントロダクション――グローバルヒストリーとは何か
2.フランス革命からハイチ革命まで
3.中村隆之「植民地と奴隷制」、『カリブ―世界論』、人文書院、2013年、46-76ページ.
4.奴隷制度廃止運動のグローバル化
5.鈴木英明「環大西洋奴隷廃止ネットワーク」、『解放しない人びと、解放されない人びと』、東京大学出版会、2020年、73-125ページ.
6.1919年「国際」秩序の形成
7.島津直子「人種差別撤廃案――パリ講和外交の一幕」、坂野潤治、新藤宗幸、小林正弥編、『憲政の政治学』、東京大学出版会、2006年、217-238ページ.
8.第三世界主義運動
9.ヴィジャイ・プラシャド著、粟飯原文子訳、「バンドン 1955年アジア・アフリカ会議」、『褐色の世界史』、水声社、2013年、53-74ページ.
10.社会運動のグローバルヒストリー
11.粟飯原文子「第三世界の現実」、西田慎、梅崎透編『グローバル・ヒストリーとしての「1968年」』、ミネルヴァ書房、2015年、51-75ページ.
12.グローバル化と南北格差
13. 真島一郎「ヤナマール、世界のだれもが」、ヴュー・サヴァネ、バイ・マケベ・サル著、真島一郎監訳・解説、中尾沙季子訳『ヤナマール セネガルの民衆が立ち上がるとき』、勁草書房、2017年、iv-xxxiページ.
14.まとめ――グローバルヒストリーと現代社会
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 40 | 出席とリアクションペーパー(各回の課題文献を読んでいるか) |
その他 | 60 | 課題文献の内容についての報告 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
パワーポイントを使用した教材
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
1.羽田正『グローバル化と世界史』、東京大学出版会、2018年
2.セバスティアン・コンラート著、小田原琳訳、『グローバル・ヒストリー 批判的歴史叙述のために』、岩波書店、2021年