シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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総合教育科目演習Ⅰ(社会) | 2024 | 通年 | 火2 | 経済学部 | 三船 毅 | ミフネ ツヨシ | 1年次のみ | 4 |
科目ナンバー
EC-IF1-21XS
履修条件・関連科目等
特にないが、現代日本の社会と政治に関心があることが望ましい。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
<学位授与方針と当該授業科目の関連>
この科目は、協調性及び自己管理力(専門知識を活かせるだけでなく、チームワークの経験から学んで、他人と協調し、自己を管理することができる)の修得に関わる科目です。また、創造的思考力(総合的な学習体験に基づいて、ものごとを創造的に思考することができる)の修得に関わる科目です。
<概要>
現代日本の政治・社会の成立過程を、戦後から現代までの政治過程から読み解く。55年体制といわれる自民党一党支配の特徴、1993年の非自民連立政権とそれに続く自民党連立政権、2001年〜2006年にわたる小泉政権、さらに2009年以降の民主党政権下の政治過程を考察し、政党、政治家、官僚、有権者、利益団体、NPOなどの行動とその問題点を明らかにする。
科目目的
現代日本の政治状況が、いかにして成立してきたのかを理解する。現代日本における政治状況の問題が何であるのかを考え、自分の言葉で語れるようにする。
到達目標
また、問題を解決するために政治は何を為すべきなのかを考える力を養う。
授業計画と内容
授業は全28回である.日本の政治状況を大きく4つの時期に分けて考察する。それぞれの時期における時代背景を考察しつつ、それぞれの政権がいかなる政策を行い、どのような結果をもたらしたのかを考察する。
(1)1945年〜1993年:戦後から自民党による55年体制とその崩壊
(2)1993年〜2001年:非自民連立政権と自民党連立政権
(3)2001年〜2009年:小泉政権と自民党政権の終焉
(4)2009年〜:民主党政権の政治過程
これら4つの時代区分に沿って全30回の授業を行うが、概ね春学期は(1)(2)、秋学期に(3)(4)を中心に授業を進める。
春学期の終わりにレポートを課す.秋学期にはそのレポートを発表してもらう.
以下,各回の内容を記す.
総合教育科目演習1の概要
第1回:戦後復興過程
第2回:戦後の選挙
第3回:自民党の結党
第4回:日米安全保障条約改訂問題
第5回:岸内閣から池田内閣へ
第6回:高度経済成長と所得倍増計画
第7回:佐藤内閣と沖縄返還
第8回:田中内閣と列島改造
第9回:田中内閣と経済政策
第10回:三木内閣,福田内閣,大平内閣(自民党の内部抗争と保革伯仲)
第11回:1980年の衆参ダブル選挙
第12回:中曽根内閣と新自由主義的改革
第13回:中曽根内閣とコーポラティズム
第14回:夏期レポートの研究課題探索と決定(戦後から2024年までの現代日本政治を対象)
第15回:夏期レポートのプレゼンテーション前半(現代日本政治の問題点を定量的に分析しその解決策を考える)
第16回:夏期レポートのプレゼンテーション後半(現代日本政治の問題点を定性的に分析しその解決策を考える)
第17回:竹下内閣の政策と政治的問題
第18回:海部内閣から宮沢内閣における政治的問題
第19回:宮沢内閣と政治改革
第20回:自民党分裂と非自民連立政権
第21回:自社さ連立政権から橋本内閣
第22回:失われた10年から20年へ
第23回:小渕から森内閣
第24回:小泉内閣と構造改革,経済財政諮問会議の役割
第25回:郵政民営化と総選挙
第26回:新自由主義と構造改革の帰結
第27回:民主党政権での変化
第28回:第2次安倍内閣以降の自民党政治の変容
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業では、次回の授業で必要となる事項を口頭およびプリントなどで伝えるので、各自予習して授業に臨むこと。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 50 | 課題を適切に分析し,論理的な文章であること. |
平常点 | 50 | 授業における積極的な取り組み姿勢. |
成績評価の方法・基準(備考)
出席および授業における発言、レポートなどを中心に評価する。授業に対して積極的に関与しようとする姿勢を重視する。夏休みレポートを課す。
評価の割合は以下のようにする.議論に積極的に参加して,積極的に自分の意見を述べるようになることができるようになったか.(80%)
レジュメなどの書き方,論理的に書けているか(20%)
夏休みと冬休みにレポートを課す。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
各回で学ぶ内容に必要な事柄に関しては前の週に通達するので、予習および必要な知識を整理しておくこと。
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
講義のなかで受講生に質問することがある.臆することなく発言していただきたい.
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
manabaを活用して,講義の理解度を確認する予定である.
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
参考書:石川真澄・山口二郎(2010)『戦後政治史 第3版』岩波新書
参考資料は適宜配布する。参考文献も適宜指示する。
その他特記事項
演習の授業は、学生の自由闊達な議論が重要である。よって、学生諸君は臆することなく発言してもらいたい。
授業時間外の学習
参考URL
特になし