シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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社会学Ⅱ | 2024 | 後期 | 火4 | 経済学部 | 森 いづみ | モリ イヅミ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
EC-IF1-532X
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
<学位授与方針と当該授業科目の関連>
この科目は、現実把握力(経済学の専門知識及び社会・人文・自然科学の知識教養に裏付けられた広い視野に立った柔軟な知性に基づき、現実の経済現象を的確に把握することができる)の修得に関わる科目です。
<概要>
本講義では、社会のあり⽅と切っても切り離せない関係にある教育という営みに、社会学の⽴場からアプローチする。⼀⾒⾝近で「あたりまえ」とされる教育現象は、社会学からするとどのように⾒えるのだろうか。また、教育を通じて社会を⾒ると、現代の⽇本社会にはどのような特徴が備わっているのだろうか。隠れたカリキュラム、「ゆとり教育」論争、学力や進学の社会的経済背景、公立と私立、通塾の意味、学びの意義といったテーマを通じて、個人の経験がいかに社会的文脈によって形づくられ、また社会を形づくっているのかを理解する.
科目目的
社会学の一領域としての教育社会学の分野について,基礎的な概念や理論を理解した上で,現実の教育現象に対して複眼的かつ柔軟に考察する思考力を養うことを目的とする.教育に関する様々なトピックを通じて、社会学的なものの見方や考え⽅を学び、教育を広い社会的⽂脈に位置づけて理解することを目指す。授業を通じて,受講者それぞれが経験してきた教育のあり⽅を社会学的な概念やデータに照らし合わせながら理解し、教育と社会の関係について考察を深めることをめざす。
到達目標
量的・質的なデータを読み取り、比較して判断ができるようにする。
得られた情報に基づき、社会現象について自分なりの意見を持ち、まとめられるようにする。
授業計画と内容
第1回 学校の不思議:かくれたカリキュラム
第2回 学校で⾝につけるべき⼒とは
第3回 ゆとり教育とは何だったのか
第4回 学⼒の社会経済的背景
第5回 教育機会の選択と格差
第6回 私立学校とは何か
第7回 入学試験と選抜の公平性
第8回 教育と社会の平等・不平等
第9回 国際比較から見る日本の学力格差
第10回 教育と仕事の関係
第11回 教育における因果関係
第12回 宿題、通塾、私立中進学の効果
第13回 教育における市場と官民連携
第14回 社会学的視点から見る日本の教育の現在
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
事前の学習とともに、事後学習として講義・授業の内容を自分のノートなどに再整理すること。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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中間試験 | 20 | 講義の内容に関する図表の読み取り課題の提出(授業期間中に2回程度)。社会調査データを用いた図表の読み取りが適切にできるかを評価基準とする. |
レポート | 50 | 講義の主要テーマに関する説明と考察。学習した内容の理解、テーマに関する考察、論理的展開を評価基準とする。 |
平常点 | 30 | 各回の講義を踏まえたリアクションペーパー。提出による基本点に加え、考察内容・独創性の程度により若干の上乗せを行う。 |
成績評価の方法・基準(備考)
注意点として、授業中の私語などの迷惑行為、スマホ・携帯電話の使用、居眠りなどは厳しく注意し、成績評価を減点することがあります。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
その他
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
毎回の授業後に書いてもらうリアクションペーパーの内容を次回授業で紹介し、参加者間での共有を図る。また参加者の意見を次回授業の構成にも反映させ、疑問への回答、論点の掘り下げを行うことで、双方向型の授業とする。
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
東京大学社会科学研究所SSJデータアーカイブにて,社会調査データの寄託やアーカイブ運営に関する実務を担当した(2015-2021年).国立教育政策研究所にて,OECD生徒の学習到達度調査(PISA)の社会経済文化的指標に関する指導助言を行う(2023年-現在).
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
上記の経験をもとに,授業で扱うテーマに関する社会調査の実例を紹介し,統計的な分析結果を読む際のポイント等についても解説する.
テキスト・参考文献等
テキストは使用せず、配布資料を用いて講義を行う。
参考文献は、授業用の配布資料のなかで適宜紹介する。