シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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社会学Ⅱ | 2024 | 後期 | 水3 | 経済学部 | 中村 牧子 | ナカムラ マキコ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
EC-IF1-532X
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
<学位授与方針と当該授業科目の関連>
この科目は、現実把握力(経済学の専門知識及び社会・人文・自然科学の知識教養に裏付けられた広い視野に立った柔軟な知性に基づき、現実の経済現象を的確に把握することができる)の修得に関わる科目です。
<概要>
本講義では、階層・格差を切り口として、現代日本社会の諸現象についての理解を深める。「階層構造論」では、教育・労働・ジェンダー等に関連する多様な格差を観察し、それを生み出す社会的なしくみについて社会学的に考察する。「階層意識論」では、人々の階層意識がいかなる行動を生み出し、社会関係ひいては社会構造自体を変えうるかについて、社会変動論的視点からの考察を行う。
科目目的
社会学の一領域としての社会階層論の基礎概念を理解するとともに、それを用いて多角的な観点から社会現象を考える社会学的考察力を身につけること。これは、様々な価値観や立場に目を向けることで、この大学の学生としての「当たり前」(=自明性)を相対化し、自分をとりまく社会と柔軟に向き合えるようになることに通じる。
到達目標
量的・質的なデータを読み取り、比較して判断ができるようにする。
得られた情報に基づき、社会現象について自分なりの意見を持ち、まとめられるようにする。
授業計画と内容
1 オリエンテーション 現代社会の切り口としての社会階層研究
2 階層・格差をどうとらえるか
3 階層構造論(1) 教育を巡る階層・格差
4 階層構造論(2) 地域を巡る階層・格差
5 階層構造論(3) ジェンダーを巡る格差と学校
6 階層構造論(4) ジェンダーを巡る格差と職場
7 階層構造論(5) 雇用形態を巡る格差
8 階層構造論(6) 経済的格差とその現状
9 階層構造論から階層意識論へ
10 階層意識論(1) 階層ごとに異なる意識
11 階層意識論(2) 発見され・問題化される格差
12 階層意識論(3) 親の意識と子どもの教育
13 階層意識論(4) 子どもの意識:「頑張れる子ども」とは
14 総括
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
参考文献等を自主的に読み、理解を深めること。この自主学習を、リアクションペーパーや期末レポートに反映させられることが望ましい。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 70 | レポートは、指定条件に合致した論述であること、基本概念を理解して自分なりの考察ができていることを主な評価項目とする。 |
平常点 | 30 | 各回の講義を踏まえたリアクションペーパー。提出による基本点に加え、考察内容・独創性の程度により若干の上乗せを行う。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
その他
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
毎回の授業後に書いてもらうリアクションペーパーの内容を次回授業で紹介し、参加者間での共有を図る。また参加者の意見を次回授業の構成にも反映させ、疑問への回答、論点の掘り下げを行うことで、双方向型の授業とする。
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキストは使用せず、配布資料を用いて講義を行う。
参考文献は、授業用の配布資料のなかで適宜紹介する。