シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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代数学特論第五 | 2024 | 前期 | 水3 | 理工学研究科博士課程前期課程 | 佐藤 周友 | サトウ カネトモ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
SG-AG5-1C05
履修条件・関連科目等
群,環,体などの代数学の基本事項と複素関数の基本事項は既知とする。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
代数的整数論は19世紀以降発達した代数学の一分野であり、現代の様々なアプローチによる整数論研究の基礎である。この講義では初歩の環論の復習から出発して、代数的整数論の基礎を学習することを目標とする。具体的には、Dedekind整域とイデアル論の基本定理、イデアル類群の有限性、付値論の基礎、およびDirichletの単数定理などを扱う予定である。
科目目的
現代整数論の基本リテラシーを身に着け、さらなる学習の土台とする。
到達目標
代数的整数論の基礎的な知識を身につけ、イデアル論の基本定理、類数の有限性、Dirichletの単数定理の証明を理解する。
授業計画と内容
第1回 環論の初歩の復習
第2回 Euclid整域と素元分解環
第3回 イデアルとネーター性
第4回 整閉包と整閉整域
第5回 Dedekind整域
第6回 イデアル論の基本定理
第7回 分数イデアル
第8回 イデアル類群と類数の有限性
第9回 付値論の基礎1:同値な付値
第10回 付値論の基礎2:アルキメデス的付値体
第11回 ベクトル空間の格子
第12回 Dirichletの単数定理:主張と概略
第13回 Siegelの定理
第14回 基本単数の存在の証明
授業時間外の学修の内容
その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
必ず復習をし、講義には積極的に参加すること。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 70 | 授業に即した練習問題に適切な解答を与えらえるかどうかで判断する。 |
平常点 | 30 | 授業に積極的に参加したかどうかで判断する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
参考書として
「整数論1 初等整数論からp進数へ」雪江明彦 (著) (日本評論社)
「整数論2 代数的整数論の基礎」雪江明彦 (著) (日本評論社)
「代数的整数論」 J. ノイキルヒ (著), 梅垣敦紀 (訳) (丸善出版)
を挙げておく。