シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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生命科学Ⅱ | 2024 | 後期 | 金3 | 経済学部 | 黒須 詩子 | クロス ウタコ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
EC-IF1-642X
履修条件・関連科目等
遺伝子と進化について基礎知識を持っていることが望ましい。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
<学位授与方針と当該授業科目の関連>
この科目は、現実把握力(経済学の専門知識及び社会・人文・自然科学の知識教養に裏付けられた広い視野に立った柔軟な知性に基づき、現実の経済現象を的確に把握することができる)の修得に関わる科目です。
<概要>
ドーキンスが約50年前に「利己的な遺伝子」を著して以来、包括適応度という考え方が普及した。雄雌の配偶行動の違い、性選択、性比、進化的に安定な戦略、血縁選択説など、ハミルトンによる包括適応度の "発明"以来発展した「社会生物学」の理論について紹介する。生物の行動さえも、自然選択の対象となる形質であることを理解し、生物の多様性、生態系の保全の基盤となる進化論的な考え方を身につける。
科目目的
遺伝子の本性と私たちの本性について、考察すること。
到達目標
学生が、進化について理解し、人間を含めた生物を進化論的観点から捉えること。
授業計画と内容
1.社会生物学とはどんな学問か
2.社会性昆虫と血縁選択説
3.集団選択の誤り:同種の殺しあい
4.雄雌の配偶行動
5.メスによる選り好みの問題
6.オスとメスの利害の対立
7.代替戦略
8.進化的に安定な戦略:打ち負かされない戦略
9.進化的に安定な性比:通常なぜオスとメスは同数なのか
10.性比 :メスにバイアスした性比
11.互恵的利他主義
12.「反復囚人のジレンマ」ゲーム
13. 人間の行動と利己的遺伝子論
14. 総括(ミーム論)
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
少なくとも一冊の指定図書を通読してください。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 100 | 平常点の評価は、小テストを含みます。 |
成績評価の方法・基準(備考)
平常点のうち50%は、manabaの小テストにより評価することを予定しています。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
質問があれば授業中にお答えします。
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
【教科書】
使用しない。資料はその都度配布します。
【指定図書】
R.ドーキンズ『利己的な遺伝子』紀伊国屋書店
J.ワトソン & A.ベリー『DNA』講談社
D.サダヴァ他『カラー図解 アメリカ版大学生物学の教科書 第2巻 分子遺伝学』(ブルーバックス)講談社
D.サダヴァ他『カラー図解 アメリカ版 大学生物学の教科書 第4巻 進化生物学』(ブルーバックス)
C. ジンマー『進化-生命のたどる道』岩波書店
デイビス・クレブス・ウェスト 行動生態学 原著第4版 (共立出版)
その他特記事項
随時練習問題を解いてもらいます。授業中の私語、食事(飲み物は構いません)、携帯電話使用、メークアップを禁止する。