シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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音楽/音楽A/比較音楽A | 2023 | 前期 | 火2 | 文学部 | 勝村 麻由子 | カツムラ マユコ | 1~4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-AS1-T208
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
それぞれの時代の音楽を、歴史的・情勢的・思想的観点からの知識と共に聴いてみる。また、担当講師がヴァイオリン奏者であるため、演奏家ならではの視点や音楽家の活動内容なども織り込み、レクチャーコンサートによる実際の演奏や、CD等の音源を使いながらクラシック音楽の魅力を一緒に体験していく。
科目目的
音楽・比較音楽の授業は、総合教育科目内の一般教養としての科目になります。クラシック音楽(西洋音楽)への知識を深めていくということですが、作品そのものだけを見つめるのではなく、作品が作られた時の歴史的背景、また他の芸術分野との関連性など、様々な視点から作品を知ることで、音楽とともに総合的な教養を身に着けることを目的としています。
到達目標
音楽作品を聴いた際、メロディそのものから何を感じたか、また作品の背景を同時に学ぶことで作曲家が何を思いながら書いたのか等、洞察力をもって作品を捉え、また自分の考えを文章で表現することが出来るようにする。
授業計画と内容
1.オリエンテーション - オーケストラA to Z
2.社会と音楽の関わり 1 古代・中世・古典時代
3.社会と音楽の関わり 2 ロマン派時代、音楽家は芸術家へ
4.社会と音楽の関わり 3 近代・現代における音楽の在り方
5.社会と音楽の関わり 4 現代日本社会とクラシック音楽
6.和歌の「本歌取り」はクラシック音楽の世界でも使われていた
7.夏目漱石が英国留学中に聴いた音楽
8.音楽で異文化交流 日本・ロシア編
9.音楽による情景描写 - 交響詩
10.政治と音楽 1 戦争と音楽の関係
11.政治と音楽 2 政治思想に翻弄された作曲家
12.政治と音楽 3 第三帝国と音楽
13.いろいろな「ド」がある - ピッチ・音階・絶対音感・クラシック雑学
14.まとめ
授業時間外の学修の内容
その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
クラシックに限らず、様々なジャンルの音楽を聴いてみる。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 30 | manaba上で作文形式で提出。自らの考えをしっかり文章で表現出来ているか。 |
レポート | 30 | 扱った作品に関するレポートを作成し提出する(毎週ではなく、こちらが課題を出した時のみ) |
平常点 | 40 | 授業の資料を読み込み、そこで取り上げられている音楽作品を聴いてみたか。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
クラシック・ヴァイオリン奏者。1996~2017までロンドンをベースに、ヨーロッパ各地で演奏活動を行う。コンサート活動と同時にレコーディング活動にも力を入れた。2018年日本帰国。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
クラシック音楽作品を紹介する際、演奏家目線での捉え方も盛り込んでいく。また、手の故障から「福祉と芸術を繋げる」活動を日本で始めたため、授業項目ではクラシック音楽だけでなく、福祉の分野で芸術がどのように役立つのかという側面も取り入れていく。
テキスト・参考文献等
参考文献 ①著者 ②書名 ③出版社、出版年、出版地
1 ① Donald Jay Grout / Claude V. Palisca
② A History of Western Music
③ Norton International Student Edition / 1996 / US
2 ① Matthias Range
② British Royal and State Funerals Music and Ceremonial Since Elizabeth I
③ The Boydell Press / 2016 / UK
3 ① Ruth Smith
② Handel's Oratorios and 18th century thought
③ Cambridge University Press / 1995 / UK
4 ① 三枝成彰
② 驚天動地のクラシック
③ キノブックス / 2014 / 日本
5 ① 野田邦弘
② 文化政策の展開 アーツ・マネジメントと創造都市
③ 学芸出版社 / 2014 / 日本
6 ① Alex Ross
② The Rest is Noise Listening to the 20th Century
③ Harper Collins Publishers / 2008 / UK
7 ① Amy Lynn Wlodarski
② Musical Witness and Holocaust Representation
③ Cambridge University Press / 2015 / UK
その他特記事項
前期の講義の1コマは、クレセントホール(9号館)で実際に演奏会形式での授業(レクチャーコンサート)を通常行っていますが、実施については新型コロナの感染拡大状況によっての判断となるので、現状では日程が決まっていません。実施しない場合は、manaba上で担当講師の演奏動画をアップロードする方法を取っています。
また、音楽・比較音楽はmanaba上でのオンライン授業となるので、レポート機能や掲示板機能を使って担当教員と履修生が直接連絡を取れるように「相談室」を設置します。