シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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倫理学 | 2025 | 前期 | 月2 | 経済学部 | 濱岡 剛 | ハマオカ タケシ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
EC-IF1-12XX
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
<学位授与方針と当該授業科目の関連>
この科目は、現実把握力(経済学の専門知識及び社会・人文・自然科学の知識教養に裏付けられた広い視野に立った柔軟な知性に基づき、現実の経済現象を的確に把握することができる)の修得に関わる科目です。
<概要>
倫理学においてどのようなことが論じられているかを学ぶ。まず、道徳が存立する根拠の問題を扱い、それについての様々な見解を紹介、検討する。続いて、倫理的規範についての理論として代表的な、カント倫理学(義務論)、功利主義、徳倫理学など、現代の規範倫理学の主要な立場を学ぶ。その上で、正義(justice)をめぐる現代の論争を一瞥する。
科目目的
倫理学は、われわれの行為規範について反省を加え、われわれが従うべき行為の原理を明確化しようとする試みである。本講義では、倫理学における主要なトピックや学説を学ぶことを通じて、倫理的な問題について理性的な判断ができるようにする。
到達目標
・倫理的判断の客観性に関する議論において何か論点となっているかを説明できる。
・義務論、功利主義など主要な規範倫理学の立場の違いを説明できる。
・現代の正義論における基本的な論点を説明できる。
授業計画と内容
第1回 倫理学とはどのような学問か(第1,2章)
第2回 倫理の基礎づけ(1) プラトン(第3章)
第3回 倫理の基礎づけ(2) ホッブス(第4章)
第4回 倫理の基礎づけ(3) 自然観と倫理観(第5章)、ヒューム(第6章)
第5回 義務論的倫理学(1) カント─義務(第7章 前半)
第6回 義務論的倫理学(2) カント─定言命法(第7章 後半)
第7回 義務論的倫理学(3) カント─自律(第8章)
第8回 功利主義的倫理学(1) ベンタム(第9章)
第9回 功利主義的倫理学(2) ミル、ヘア(第10、11章)
第10回 正義論(1) 正義と善(第12章)
第11回 正義論(2) ロールズ(第13章)
第12回 正義論(3) リバタリアニズムと共同体主義(第14,15章)
第13回 正義とは異なる基礎(第19,20章)
第14回 まとめ
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業の後、再度テキストを読み返し、内容を確認すること。そのための一環としてmanaba小レポートの提出課題を出す。期末試験にもつながるものなので、しっかり取り組みなさい。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 80 | 倫理学で用いられるキーワード、基本概念が正しく理解されていること。 それぞれの学説の立場の違いが正しく理解されていること。 正義論を巡る議論の論点が正しく理解されていること。 |
レポート | 10 | manabaにて短いレポートを数回提出してもらう。講義で説明した基本的なことが理解されているかを確認するためのものである。 |
平常点 | 10 | 毎回の授業において、responのアンケート機能を利用して、講義で扱った問題について各自の意見を問う。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
品川哲彦『倫理学の話』ナカニシ出版、2015年、ISBN978-4-7795-0971-1