シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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言語と文化C | 2025 | 後期 | 水2 | 経済学部 | 子安 加余子 | コヤス カヨコ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
EC-IF1-79BX
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
<学位授与方針と当該授業科目の関連>
この科目は、現実把握力(経済学の専門知識及び社会・人文・自然科学の知識教養に裏付けられた広い視野に立った柔軟な知性に基づき、現実の経済現象を的確に把握することができる)の修得に関わる科目です。
<概要>
・テーマは「近代中国の文化・民俗学」です。
・近代の問題を中国と日本を軸に学んでいきます。また、西洋起源の学問である民俗学に対する理解を通して、近代中国が抱えた問題(それは往々にして日本と関連がある)を探っていきます。ひいては、西洋および日本・中国の近代そのものが抱えた問題とは何かを考察します。
・主に教員が講義形式で進めていきますが、授業時間内でリアクションペーパーや質問・意見を求めることがあります。
・より立体的に中国の文化を理解する為に、適宜、映像を使用する予定です。
科目目的
習得した(したい)、興味がある言語に対する理解を深めるために、その言語の歴史・社会・文化的背景を学ぶことはとても重要です。特に中国のことを知るために、近代の問題にアプローチすることは有効な手段です。そこで中国近代文学や民俗学の理解を通じて、東アジア文化圏に対する学際的な興味関心を養い、他者の価値観を尊重する力を身につけていきます。
到達目標
近代中国の問題をケーススタディとして学ぶことにより、学生はグローバルな視野と多様性を培い、ひいては現実の経済的な課題探求能力と解決力を導き出すための基礎力をつけること。
授業計画と内容
第一回 イントロダクション:授業の進め方の説明および導入
第二回 西洋近代・日本近代・中国近代(1):ナショナリズム、言語、アンダーソン
第三回 西洋近代・日本近代・中国近代(2):華夷、オリエンタリズム
第四回 中国知識人と西洋近代(1):魯迅
第五回 中国知識人と西洋近代(2):周作人、郁達夫
第六回 日本の文化人と近代中国(1):李香蘭とその時代
第七回 日本の文化人と近代中国(2):李香蘭の作品世界
第八回 中国近代国民国家形成のあり方:国民と風俗
第九回 近代中国と民俗学、文明と野蛮(1):博覧会
第十回 近代中国と民俗学、文明と野蛮(2):優生、てん足
第十一回 近代中国と民俗学、文明と野蛮(3):辮髪、易服、チャイナドレス
第十二回 近代中国と民俗学、文明と野蛮(4):中国の芝居世界
第十三回 知識人と中国近代:民俗調査、科学と迷信
第十四回 まとめ
※進度によって、内容が前後することがあります。
授業時間外の学修の内容
その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
毎回のテーマで感じた「問題点」「疑問点」について、自分なりに考えてきてください。
(自分で考えたことはぜひ、授業時間内もしくは授業の前後に私のところまで話に来てください。)
授業で扱った教材を、自分でも図書館で読んだり観たりしてきてください。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 70 | 6割以上の得点を要する |
平常点 | 30 | リアクションペーパーの提出 |
成績評価の方法・基準(備考)
期末試験とリアクションペーパーにより総合的に評価します。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
その他
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
リアクションペーパーをフィードバックしながら、隣の席の人や教員と意見交換をする。
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
manabaでの自主学習支援
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
民間企業、役所等での中国語通訳業務
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
日中間における仕事上での文化摩擦の問題や、歴史的・社会的・経済的課題などを適宜紹介します。
テキスト・参考文献等
テキストは使用せず、レジュメ等の配布資料で代替します。