シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
入門演習 | 2025 | 前期 | 木3 | 経済学部 | 古市 将人 | フルイチ マサト | 1年次のみ | 2 |
科目ナンバー
EC-AD1-01XS
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
<学位授与方針と当該授業科目の関連>
この科目は、協調性及び自己管理力(専門知識を活かせるだけでなく、チームワークの経験から学んで、他人と協調し、自己を管理することができる)の修得に関わる科目です。また、創造的思考力(総合的な学習体験に基づいて、ものごとを創造的に思考することができる)の修得に関わる科目です。
<概要>
現実の様々な問題を理解するために、大学の学びにおいて、学生は多様な活動をすることになります。例えば、自ら問題を見つけて、適切な方法でその問題に取り組むことが、大学の学びでは求められます。あるいは、自分の調査結果を他の人に報告する能力や、他の人の議論にコメントをする技術も必要になります。これらは現実の問題を考察するために必要な力です。
本演習では、地域衰退に関する新書を題材にして、大学での学びに必要な基本的な能力を履修者が修得することを目指します。地域の衰退はよく議論されます。では、地域が衰退しているとは、いかなる状況を指すのでしょうか。我々は、この問題にどのように向き合えば良いのでしょうか。本演習では、日本の地域社会が直面する問題を題材に、大学での学びに必要な知識や技術を履修者に学んでもらいます。具体的には、様々な題材を用いたグループディスカッションやプレゼンテーション、レポート執筆を通じて、上記の能力を履修者は養います。
レポート執筆、プレゼンテーション、グループによるディスカッションに不安を持つ学生もいると思います。心配する必要はありません。慣れと技術で、これらの活動はできるようになります。
科目目的
経済問題や社会問題に関する基本的な知識を理解し、大学で学ぶうえで必要になる文献の読解、プレゼンテーション、グループディスカッション、グループワークの能力を履修者が身につけることが本演習の目的です。
到達目標
本演習の到達目標は以下の通りです。
(1)他者と協力をして、課題に対して意見を述べることができる。
(2)標準的なルールに基づいたプレゼンテーションを行うことができる。
(3)標準的なルールに基づいたレポートを執筆できる。
授業計画と内容
テキストを題材にして、大学での学びに必要なレジュメやレポート執筆の基本とグループディスカッションについて学んでもらいます。履修者間の対話を促進するために、グループでの討論の場を数多く用意します。毎回グループはシャッフルする予定です。
講義の後半では、テキストを題材にした小レポートを履修者に執筆してもらいます。
第1回 イントロダクション
第2回 資料作成の基本とグループディスカッション入門
第3回 図書館ガイダンス(予定)
第4回 レポート執筆入門の入門:レポートの構成要素と引用方法を学ぶ
第5回 Word講習(予定)
第6回 PowerPoint(プレゼンテーション)講習(予定)
第7回 テキスト第1章輪読:地域はどのくらい衰退したか
第8回 テキスト第2章輪読:衰退のメカニズム
第9回 テキスト第3章輪読:衰退の「臨界点」
第10回 テキスト第4章輪読:「規模の経済」的政策対応の問題点
第11回 テキスト第5章輪読:地域衰退をどう食い止めるか
第12回 Excel講習(グラフ編、予定)
第13回 最終レポートについて(1):『地域衰退』の構成と議論の確認。
第14回 最終レポートについて(2):レポートの構成要素の復習。
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
テキストや資料を事前に読み、疑問点、理解できなかった点、興味を持った点について整理をする。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
---|---|---|
レポート | 50 | 課題を理解したうえでレポートを執筆しているか、指定した形式に従ったレポートを執筆しているかを主な評価基準とします。 |
平常点 | 50 | 授業への参加状況(プレゼンテーション、意見の表明、質問をするなど)を基準とします。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
授業内で、文書作成や資料の整理にPCを用いることがあります。
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキスト
宮﨑雅人『地域衰退』岩波新書、2021年。ISBN 9784004318644
関連する文献は授業にて適宜紹介します。
参考文献
山口裕之『コピペと言われないレポートの書き方教室:3つのステップ』新曜社、2013年。ISBN 9784788513457
レポートの書き方に関する良書は他にもあるので、適宜紹介します。