シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
音響システム特論第一 | 2024 | 前期 | 月4 | 理工学研究科博士課程前期課程 | 戸井 武司 | トイ タケシ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
SG-ON5-4C23
履修条件・関連科目等
物理、力学、振動などの基礎知識を前提として講義します。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
生活環境の質の向上に伴い、自動車、IT機器、家電、スポーツ用品、楽器などは、それらが備える主機能に加え、騒音の低減や動作時の音質改善などから付加価値を高めています。ものづくりが時には音色創りとなることもあり、快適な音環境を実現する快音設計が必須となっています。本講では、音響工学の基礎理論や音響特性を整理し、音質評価や音響解析について実際の基礎事例を交えて講義します。
科目目的
機械系で必要とされる音響の物理現象を理解し、実験解析で必要な音響信号処理の基礎を習得します。
到達目標
音質評価に基づき快適な音とする快音設計の基礎を学び、その応用事例から自らの問題解決能力を高めます。
①機械系で必要とされる音響の物理現象が説明できる。
②実験解析で必要な音響信号処理が実施できる。
③音質評価に基づき快適な音とする快音設計の基礎が説明でき、自ら問題解決の指針が立案できる。
授業計画と内容
第1回 快音設計とは
第2回 音響信号処理の基礎
第3回 音響信号処理の応用
第4回 波動方程式
第5回 音波の種類
第6回 共振と共鳴
第7回 音の単位と心理音響評価
第8回 音の伝搬
第9回 空間内の音響特性
第10回 超音波の基礎と応用
第11回 音響利用の実際
第12回 音質評価技術
第13回 音響解析の事例
第14回 快音設計とスマートサウンドスペース
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
講義の関連事項の調査やレポート作成などを課します。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
---|---|---|
レポート | 70 | 研究発表および研究報告書の内容により評価します。期日までに課題を提出しない者については0点とします。 |
平常点 | 30 | 授業への参加・貢献度、受講態度(意見の表明、他の学生と協調して学ぶ態度等)の状況を基準とします。出席率が70%に満たない者は0点とします。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
授業時間内に理解が進むように解説します。
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
企業における研究開発および機械設計に関する実務経験
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
企業における研究開発および機械設計に関する実務経験を踏まえ、振動や音響の動力学現象の応用例を掲示した実践的な講義を展開します
テキスト・参考文献等
【テキスト】
一宮亮一 『機械系の音響工学』 コロナ社
【参考書】
加川幸雄・戸井武司他著 『快音のための騒音・振動制御』 丸善出版
田中基八郎,戸井武司他著 『静音化&快音化設計技術ハンドブック』 丸善出版
戸井武司 『トコトンやさしい音の本』 日刊工業新聞社
その他特記事項
参考URL
https://toi-lab.com/