シラバス
| 授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 環境と社会 | 2026 | 前期 | 火2 | 総合政策学部 | 青柳 みどり | アオヤギ ミドリ | 2年次配当 | 2 |
科目ナンバー
PS-OV2-0001
履修条件・関連科目等
履修条件は特に定めない。しかし、環境と社会のあり方について、情緒的な理解ではなく、環境問題が日本社会・国際社会でどのように議論され、解決にむけてどのような政策が立案され実行されてきたのかについて理解をもとめる学生の履修を望む。配当年次は2年生であるが、年次を問わず履修を認める。後期に開講するリスク社会論の履修を希望する場合には前期に本講義を履修しておくことが望ましい。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
講義内で内容と課題について議論をし,途中でその内容を踏まえた小レポートの提出をもとめる。同時進行で重要なイベントが起きた場合には,予定を変更してそのイベントを取り上げる場合がある。
1)第1〜3回 現在の環境と社会のあり方について概説をし、本講義の環境問題の現状について考える方向性を示す。
2)第4回〜6回 日本で人々の健康に甚大な被害をもたらした公害問題にかかる分野と社会のあり方について中心的に議論をする.公害問題の解決の方向性が現在の様々な問題の解決の根底にあることを示す。
3)第7〜9回 生物多様性にかかる分野と社会のあり方について中心的に議論をする。
(上記第1回から9回までのとりまとめのレポート予定)
4)総括:第10〜14回 国際的に対応が急がれている気候変動問題を中心に地球環境問題にかかる分野と社会のあり方について中心的に議論をする.特にマスメディアの関与と影響、技術トランジションに関する議論、企業と消費者の役割など、環境と社会を構成する様々な主体の位置づけと役割について議論する。先進国と途上国の関係、先進国としての日本の役割についても触れる。
科目目的
環境政策は非常に日々めまぐるしく変化している。特に気候変動を中心とし国際的な環境問題に関する政策は,国内外の社会経済の動きにも大きく影響され,特に変化が大きい。一方で,日本の環境政策は明治以降の公害問題にはじまり,また国立公園政策などの自然保護政策など地域における様々な問題を映し出す鏡となって政策が実施されてきた。このように地域問題から国際政策まで非常に広い範囲をカバーする現在の環境政策がどのような位置付けにあるかを明らかにする。そのために、環境政策の社会的文脈を理解し、時々刻々起きる社会の事象と環境問題を結びつけてそのあり方を自分自身において検討出来る力を育てる。
到達目標
日本および世界における環境問題の現状の歴史的経緯を把握した上で,現在の環境政策を批判的に自分の説明できることを本講義の到達目標とする。そのために、
1. 環境政策の歴史的経緯について理解し、
2. さらに環境政策と科学の役割(科学を基にした政策)に関する議論の重要性を認識し、
3. SDGs(持続可能な開発目標)を根底とした解決のための基本的な考え方について理解することを目標とする。
授業計画と内容
第1回 イントロダクション1 現状の環境と社会に関する状況について
トランジション、循環共生社会の構築
第2回 イントロダクション2 環境政策史1(明治〜昭和までの環境問題)
公害問題、自然保護、廃棄物問題
第3回 イントロダクション3 環境政策史2(昭和〜令和までの環境問題)
エコロジカル・モダニゼーションの時代
第4回 戦前の公害問題 戦前の足尾鉱毒事件などを中心に公害問題について当時の日本の工業政策などを絡めて解説する。
第5回 戦後の公害問題 昭和の4大公害問題について当時の日本の工業政策などを絡めて解説する。
第6回 化学物質問題と循環型社会構築 化学物質問題は廃棄物問題とも密接に関連する。廃棄物問題の進展について論じる。
第7回 保健休養政策としての自然保護 明治時代の林業政策(保安林等),国立公園制度などから始まる自然保護を中心とした政策について議論する。
第8回 自然保護政策 貴重種の保全を中心とした自然保護政策の時代の考え方について議論する
第9回 生物多様性 生態系をネットワークとして捉える生物多様性政策への転換とその政策を国際的動向を踏まえて議論する。
第10回 地球温暖化問題の展開 気候変動問題が国際社会を動かし,環境以外の政策にも大きく影響するようになった経緯と影響について論じる。
第11回 気候変動問題をめぐる国際的な動向 パリ協定以降,大きく気候変動問題のあり方が変化した。パリ協定以降の気候変動問題について論じる。
第12回 気候変動影響と他の問題との相互関連 生物多様性と気候変動問題、循環型社会構築等の関連について議論し、社会の公正な転換の条件について議論する
第13回 気候変動影響における政策と科学 気候変動政策は科学と政治のあり方を議論する題材としても重要である。IPCCをはじめとする様々な機関が設置され政策を支えている。このあり方について議論する。
第14回 世界における日本 先進国と途上国の関係、先進国としての日本の役割
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
| 種別 | 割合(%) | 評価基準 |
|---|---|---|
| 期末試験(到達度確認) | 50 | 第1回から14回の講義をもとに、現在社会において大きな問題と受講者が考える問題を取り上げて、その環境政策上の意義、経緯を踏まえた現状について述べ、将来の解決方向について議論するもの。記述の論理の一貫性、事実の把握のレベルなどから評価する。 |
| レポート | 30 | 講義1〜9回目の後にこれまでの講義内容をまとめた小レポートの提出をもとめる。30点を配する。 |
| 平常点 | 20 | 毎回の授業において、発言、質問などを奨励する。事前学習や授業からの収穫をよく表現できている学生は加点をする。加点の最大点が20点となる。 |
成績評価の方法・基準(備考)
1/3以上の欠席がある学生や、小レポートおよび総括レポートがいずれも未提出(あるいは未提出扱い)の学生には、単位取得の資格が与えられない。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
クリッカー
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
毎回、全日までに当日のスライドをアップするので講義の前に読了されたい。