シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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環境経済学 | 2025 | 後期複数 | 月1,木3 | 経済学部 | 蒲谷 景 | カバヤ ケイ | 2年次配当 | 4 |
科目ナンバー
EC-PB2-81XX
履修条件・関連科目等
基本的な経済数学およびミクロ経済学を理解していること.
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
<学位授与方針と当該授業科目の関連>
この科目は、現実把握力(経済学の専門知識及び社会・人文・自然科学の知識教養に裏付けられた広い視野に立った柔軟な知性に基づき、現実の経済現象を的確に把握することができる)の修得に関わる科目です。
<概要>
本授業ではまず,経済活動の結果として生じている気候変動や生物多様性の劣化などの問題を理解し,その上で,これらへの経済学的な対策として実施されている環境経済政策と環境評価について学んでいきます.環境経済政策では,外部性などの基礎的な経済理論を学習した上で,環境税や排出権取引などの具体的な環境経済政策を学習していきます.環境評価については,費用便益分析の基礎などを理解した上で,その意義や手法,課題を詳細に学習していきます.これらに加え,授業の後半では,環境と経済の繋がりをより深く理解するため,いくつかのテーマを取り上げて講義を行います.
科目目的
人間の経済活動による環境問題を理解し,課題解決のための方策について経済学的な視点から論じることができるような力を養うことが目的です.
到達目標
・環境問題の現状を認識し,その原因について述べることができる.
・環境経済の理論を理解し,環境経済政策の必要性を説明できる.
・環境の価値評価の意義を理解し,その手法や課題について論じられる.
授業計画と内容
第1回 ガイダンス
第2回 宇宙船地球号と環境容量
第3回 持続可能な開発
第4回 気候変動
第5回 生物多様性の劣化
第6回 汚染・廃棄物
第7回 外部性
第8回 環境税
第9回 補助金
第10回 直接交渉
第11回 排出権取引制度
第12回 政策比較
第13回 環境ナッジ
第14回 前半まとめ
第15回 統計基礎
第16回 費用便益分析
第17回 環境評価理論
第18回 仮想評価法
第19回 選択実験
第20回 ヘドニック法
第21回 トラベルコスト法
第22回 公共財とコモンズ
第23回 共有資源の管理
第24回 野生動植物の取引
第25回 エコツーリズム
第26回 再生可能エネルギー
第27回 後半まとめ
第28回 総括
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業で使用する資料を事前に入手できるようにしておくので,目を通してから授業に臨むようにしてください.また,抜き打ちで小テストを実施するので,授業後には必ず復習をしておいてください.
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 60 | 講義内容を正しく理解できているかどうかを評価基準とします. |
平常点 | 40 | 小テストを授業内で複数回実施します.また,授業内での発言や授業課題への参画などについても評価の対象とします. |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
クリッカー
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
授業中に適宜紹介します.