シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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ビジネス・プロジェクト講座 | 2025 | 後期 | 火3 | 経済学部 | 原 隆寿 | ハラ タカヨシ | 1年次のみ | 2 |
科目ナンバー
EC-CE1-92XX
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
<学位授与方針と当該授業科目の関連>
この科目は、協調性及び自己管理力(専門知識を活かせるだけでなく、チームワークの経験から学んで、他人と協調し、自己を管理することができる)の修得に関わる科目である。また、創造的思考力(総合的な学習体験に基づいて、ものごとを創造的に思考することができる)の修得に関わる。
<概要>
授業のタイトル
「地方政府における政策研究」 ~自治体の課題を研究してみよう!~
自治体等における実務経験者をゲストスピーカーとして招き、自治体の現状や課題を学ぶ。
併せて、学生自らグループワークを通して主体的に行政の課題や公共サービス、社会問題について調べ、資料としてまとめ、発表する。プレゼンについては、審査・講評を行い最優秀の発表を決定する。
科目目的
社会で生きていく過程において、大学での学びがどのように社会に繋がり、応用されているか、大学と社会との違いは何か、自治体が抱える現実的な課題に対する考察を通して、個人の理解を深め、仲間とともに有用な対策を講じていく困難さや意義を実感し、主体的に社会に踏み出す意識と自覚を醸成する。
到達目標
学生が現実的な社会問題や政策課題に対して創意工夫を凝らし、効果的に情報を収集・分析し、自己の意見を述べるだけでなく、どのように周囲とコミュニケーションを取り、他者の異なる意見や考えに対して謙虚に耳を傾け、受容していけるよう主体性と多様性への対応力を培うこと。
授業計画と内容
1.授業の導入・・・・・・・・・・・・授業の概要や進め方、グループ編成や学生の役割分担
2.行政の役割と公共サービス・・・・・自治体の役割や機能、行政サービスの現状
3.社会と政策課題の変化・・・・・・・自治の考え方、様々な社会問題
4.自治体職員との意見交換・・・・・・自治体職員を囲んで意見交換
(自治体の仕事、職場、課題や魅力、やりがい)
5.地域社会と行政との連携・・・・・・地域で活躍する住民を囲んで意見交換
(住民の思いや行政との役割分担、意識のギャップ)
6.社会の今を知る・・・・・・・・・・社会の危うさの実態や規範意識についての考察
(特殊詐欺防止啓発ビデオの視聴・個人ごとの考察)
7.社会の今を知る・・・・・・・・・・主な政策課題(アジェンダ)の解説と討議
①防災対策 ②高齢化社会と健康寿命の延伸
③多様性と共生社会 ④身近な環境対策(ごみ処理問題)
※ごみ問題の現状に関するビデオ視聴
8.研究発表に向けた取組み・・・・・・政策課題の選定
(グループワーク)
9.研究発表に向けた取組み・・・・・・課題研究に対するアプローチ(検索、分析、考察)
(グループワーク)
10. 研究発表に向けた取組み・・・・・ 課題研究のまとめ、プレゼンに関する発表方法等の解説
(グループワーク)
11. 研究発表の中間まとめの発表・・・ グループ単位での発表資料の中間まとめと質疑
(グループワーク) 教員による評価
12. 最終発表に向けた資料の修正・・・中間のまとめに対する修正、資料の調製
(グル-プワーク)
13. 最終発表と評価・・・・・・・・・ 政策研究の成果発表(グループ単位)、最優秀の決定
(グループワーク)
14. 交流会・・・・・・・・・・・・・ 民間クラス、自治体クラス合同による交流会の実施
各コースの優秀発表のプレゼン実施、他業種への理解
授業時間外の学修の内容
その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
政策課題に対する対応策を策定していくためのグループワークを行う中で、授業外での基礎データの調査や資料作成、検討などの頻度が多くなる見込みである。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 40 | 研究課題に対して調べ、考え、まとめ、発表する一連のプロセスで、分析の内容や困難だったこと、それをどのように克服したか、どんな学びがあったかなど、自分自身での取組みを振り返り総括する。 |
平常点 | 30 | 原則として授業に出席すること。 ①課題に対する学びの主体性、積極性 ②現実的、客観的な現状分析と考察の可否 ③グループワークへの貢献度 |
その他 | 30 | プレゼンテーションに対する評価 ①作成資料(PPT)の見やすさ、的確性 ②発表方法や内容のわかり易さ、納得性 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション/実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
必要に応じ、スマートフォンやPCを使用し、資料収集や調査を実施する。
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
①特別区職員研修所講師(1991年~1996年)
自治法や公務員法に関する研修を通して、職員の能力開発を担う。
②東京都特別区統括部長(2005年~2015年)
自治体経営層の一員として自治体政策の総括と議会との調整、首長の補佐等を担う。
③法務省保護局東京保護観察所 企画調整保護司(2015年~現在に至る)
更生保護行政に携わり、少年や成人の自立支援・更生に貢献する。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
①多様な自治体業務の経験や法制度の知識を活かし、行政の機能や役割、住民生活への支援のあり方や地域ボランティア、NPOなど地域団体との協働に関する考え方や実践例など、公共サービス全般について学生の理解と関心を深める。
②法務省の経験を活かして、地域社会における安全・安心の確保の重要性を考える機会を提供する。
テキスト・参考文献等
授業において必要に応じて参考資料を配布する。
その他特記事項
ExcelやPowerPointの使用に関しては、ワークステーションの講座受講を必要に応じて行うことを推奨する。