シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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労働経済学 | 2025 | 前期複数 | 月2,木4 | 経済学部 | 阿部 正浩 | アベ マサヒロ | 3年次配当 | 4 |
科目ナンバー
EC-PO3-21XX
履修条件・関連科目等
ミクロ経済学およびマクロ経済学の基礎的概念を理解しておくこと。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
<学位授与方針と当該授業科目の関連>
この科目は、現実把握力(経済学の専門知識及び社会・人文・自然科学の知識教養に裏付けられた広い視野に立った柔軟な知性に基づき、現実の経済現象を的確に把握することができる)の修得に関わる科目です。
<概要>
労働市場は、人々の就職や失業が決まる「外部労働市場」と、就職後の企業での賃金や昇進などが決まる「内部労働市場」があります。授業ではこの二つの市場のメカニズムについて概観します。授業参加者には教科書をもとに事前学習してもらい、各回の授業ではresponなどを利用しながら事前学習した内容に沿ったケーススタディや議論などを中心に行いたいと考えています。授業後は振り返りノートを作成してもらうことになります。
科目目的
労働市場のメカニズムについて理解すると同時に、人々の働き方や企業内での人事労務管理制度などについての知識を深めることがこの科目の目的です。
到達目標
・労働供給と労働需要の決定メカニズムを理解する。
・賃金決定や失業発生のメカニズムについて理解する。
・賃金格差が発生するメカニズムについて理解する。
・賃金構造のメカニズムについて理解する。
・労働市場における労働組合の役割について理解する。
・今後の労働市場に影響すると考えられる人工知能やロボティクスに関する最近の研究や労働市場政策についても理解する。
授業計画と内容
1.オリエンテーション(講義内容や評価について)
2.日本の労働市場の現状
3.労働供給行動を考える① 就業するかしないか
4.ワーク・ライフ・バランス
5.職探しの理論① 非逐次型職探しモデル
6.職探しの理論② 逐次型職探しモデル
7.労働供給行動を考える② 労働時間の決定
8.労働供給行動を考える③ 労働供給曲線
9.労働需要を考える① 短期の労働需要
10. 労働需要を考える② 長期の労働需要.
11.労働需要を考える③ 雇用調整
12.労働市場① 労働需要と労働供給
13.労働市場② 労働市場の効率説
14.労働市場③ 不完全な労働市場
15.補償賃金仮説
16.差別の経済学
17.賃金の支払われ方
18.退職金が支払われる理由
19.賃金プロファイルと教育訓練
20.教育訓練費用は誰が負担するのか
21.失業① 失業発生の原因
22.失業② 自然失業率
23.雇用の創出と喪失
24.労働組合の機能
25.労働組合の経済分析
26.雇用政策① 働き方改革の効果
27.雇用政策② 最低賃金の効果
28.まとめ
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 50 | 上記の到達目標の各項目について理解したかどうかをテストする。十分に理解した場合には合格点を与える。 |
レポート | 20 | 5月の連休中にレポートを課すことにする。与えられた課題に対して、自分自身で資料を集め、それを吟味し、どの程度まで自分自身で分析できたかを評価する。 |
平常点 | 30 | 授業の振り返りレポートが丁寧に書かれていれば合格点を与える。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/反転授業(教室の中で行う授業学習と課題などの授業外学習を入れ替えた学習形式)/グループワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
クリッカー
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキスト
阿部正浩『基本講義 労働経済学』(ライブラリ経済学基本講義⑨)、新世社、2021年、ISBN:978-4-88384-335-0