シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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基礎演習Ⅰ | 2025 | 前期 | 金4 | 総合政策学部 | 櫻井 秀子 | サクライ ヒデコ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
PS-BS1-0001
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
現代においては、与えられた問題に対し与えられた方法によって解答を導くことに長けている人は多いが、自分で何が問題であるかを考える、つまり問題を発見することが苦手であったり、あるいはまったくそのような必要性を感じたことがない人も多い。しかし、大学での勉学の醍醐味は、このように自ら問題を発見し、それを解決する方法を模索し考察を深め、政策に落とし込んだり、実践したりすることにあり、まさにこれがアクティヴ・ラーニングである。
したがって本基礎演習では、現代社会が直面する問題の抽出から始め、それに関連する文献の検索、文献の決定と講読、レジュメ作成、プレゼンテーション、討議、レポート作成を行い、大学において不可欠なアカデミック手法を早期に身につける。期間中には最低2冊の文献を読み、それに基づいて、パワーポイントを作成してプレゼンテーションを行う。
科目目的
大学における勉学の基礎となる社会科学の基礎文献の読解力、レジュメ・レポート作成力、議論の方法の習得、ならびに現代社会を批判的にとらえる観点を養うことを目指す。
到達目標
現代社会を批判的にとらえる観点、複眼的観点を養い、社会科学の基礎文献の読解力、レジュメ・レポート作成力を身につける。またグループワークを通じて、ディスカッションやプレゼンテーションの方法を習得する。
授業計画と内容
まず問題発見力とはどのようなものかについて考え、自分の問題意識を探っていくが、それと並行して、テクストの読み方、まとめ方、口頭プレゼンの方法などを、短編のブックレットを用いて習得する。テーマは、以下の文献①のとおりであり、現代社会において理解すべき重要なテーマの一つであり、それに関する基礎知識も習得する。第6回以降は、受講者の興味のあるテーマの文献②にもとづいて進め、レポートの書き方も指導する。最後には、パワーポイントにプレゼンテーション形式にまとめる。
第01回 オリエンテーション:基礎演習の目的と進め方、レジュメの作成方法、文献の検索方法などの説明
第02回 現代社会において何が問題であるかを、どのように発見するか
第03回 文献検索の方法に関するレクチャーとサブジェクトに関連する文献の検索、レジュメの書き方説明
第04回 文献①ヤコブ・ラブキン『イスラエルとパレスチナーユダヤ教は植民地支配を拒絶する』(岩波ブックレット)を読み、レジュメの作成、口頭プレゼンテーションを行う。
第05回 同上の文献にもとづき、ディスカッションの練習を行う。
第06回 次の関心と文献②の検索、提案、決定(各自、もしくはグループによって決める)
第07回 文献②のレジュメにもとづく報告とディスカッション(1)
第08回 文献②のレジュメにもとづく報告とディスカッション(2)
第09回 文献①もしくは②を用いたレポートの作成と添削
第10回 パワーポイントによるプレゼンテーションのためのテーマの設定
第11回 プレゼンテーションの概要・組み立ての報告
第12回 プレゼンテーション
第13回 最終プレゼンテーション&ディスカッション
第14回 総括:今後に向けて
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 25 | レポートの作成、書き直しによる習熟度 |
平常点 | 75 | 出席、レジュメの提出、プレゼンテーション、ディスカッション |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
細谷功(2020)『問題発見力を鍛える』講談社現代新書(参考文献)
ヤコブ・ラブキン(2024)『イスラエルとパレスチナーユダヤ教は植民地支配を拒絶する』岩波ブックレット(テキスト)
これまで、基礎演習で履修者が選定した文献②のサブジェクトは、新自由主義、格差、共感、メディア・コントロール、民主主義、教育などである。
参考文献については、適宜、紹介する。