シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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ヒューマニティーズ・ランゲージサイエンス特別演習Ⅱ | 2024 | 後期 | 他 | 理工学研究科博士課程後期課程 | 寺本 剛 | テラモト ツヨシ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
SG-HO6-LN02
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
本演習では、「リアリティ」とは何かを哲学的・倫理学的に考察する。この概念は、実体と現象、現実と虚構、真実と嘘といったさまざまなギャップから理解することができる。本演習では、できるだけ多くの視点からリアリティという概念を分析することで、その本質を理解するよう試みる。
科目目的
この科目は、「理工学研究科を修了するために身に付けるべき資質・能力」のうち、以下の資質・能力を養うことを目的とする。
・コミュニケーション力:相手を理解した上で、説明の方法を工夫しながら、自分の意見や考えをわかりやすく伝え、十分な理解を得ることができる。
・知識獲得力:深く広く情報収集に努め、取捨選択した上で、知識やノウハウを習得し、関連付けて活用することができる。
・創造力:知的好奇心を発揮して様々な専門内外のことに関心をもち、それらから着想を得て科学技術の発達に貢献するような独自のアイディアを発想することができる。その際、関連法令を遵守し、倫理観を持って技術者が社会に対して負っている責任を果たすことができる。
・多様性創発力:多様性(文化・習慣・価値観等)を理解し、受け入れるとともに、自らの慣れ親しんだ文化・習慣・価値観等を伝えることができる。複数人の協働により、その規模にふさわしい成果を得ることができる。
到達目標
・抽象的な問題について哲学的・倫理学的に考察する能力を身につける。
・抽象的な問題を具体的な事例を手がかりに分析する能力を身につける。
・抽象的な問題を複数の視点から分析するとともに、それらを統一的・体系的に理解する能力を身につける。
・抽象度の高い哲学的・倫理学的問題について他者と議論し、見解を共有するために必要なボキャブラリーを習得し、適切に使用できるようになる。
授業計画と内容
第1回 「リアリティ」という概念の概要
第2回 実在
第3回 現実
第4回 可能性と偶然
第5回 虚構との対比
第6回 嘘との対比
第7回 現象との対比
第8回 知覚と想像ないし空想
第9回 言語(共通の概念枠)と知覚のギャップ
第10回 普遍と個別
第11回 VRにおけるリアリティ
第12回 実在の経験
第13回 人間存在の構造
第14回 「リアリティ」という概念についての暫定的理解
*講義の進捗状況に応じて各回のテーマは変更されることがある。
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 100 | プレゼンテーションの質:30% ディスカッションへの参加姿勢:30% レポートの完成度:40% |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
参考文献
寺本剛編『リアリティの哲学』
出版社:中央大学出版部
出版年:2023年
ISBN:978-4-8057-5362-0