シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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物理学特殊論文研修Ⅵ | 2024 | 後期 | 他 | 理工学研究科博士課程後期課程 | 坪井 陽子 | ツボイ ヨウコ | 3年次配当 | 2 |
科目ナンバー
SG-MP6-2A07
履修条件・関連科目等
博士課程後期課程3年時
授業で使用する言語
日本語/英語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
自然界の99%以上はプラズマである。我々に最も身近な太陽表面では磁力線再結合によるプラズマ熱化が生じ、そこで加速された粒子は地球磁場と衝突しオーロラを引き起こす。彗星から宇宙の大規模構造まで、宇宙にはプラズマを生成する高エネルギー現象があらゆるスケールで引き起こされている。本研究では宇宙プラズマを観測的に研究しそこに共通する素過程、特に加速、加熱および緩和、そして維持の過程を理解する-すなわち地上ではできないプラズマ実験を宇宙で行なう。観測には現在稼動中のX線天文衛星(チャンドラ、XMMニュートン、すざく)および国際宇宙ステーション(ISS)を使用し、特に星の誕生(原始星)、惑星、星の死(巨星、惑星状星雲、超新星爆発とその残骸)、銀河中心核、銀河、銀河団などを観測対象とする。また宇宙プラズマを観測するのに適した観測装置(X線偏光検出器など)の開発を行う。
科目目的
宇宙には極めて多彩な物理状態が存在する。地上にはない、極端な環境における物理を学ぶ。また、論文の読み方、書き方、についても学び、論理的な考え方を身につける。
到達目標
・最新の論文から得られる専門的知識と、研究遂行の過程で得られる実践的な知識とを融合させ、自立した研究者と高度の専門職業人の養成を目的とする。
・学位論文としてほぼ最終の形にまとめることを目標に、学位の申請に向けた専攻内審査のための発表資料の作成や口頭発表の準備を行うことができる力を備えることを目標とする。
授業計画と内容
以下の三つの内容について、それぞれ5回程度にわたって授業を行う。(全14回)
1. 教員による論文紹介:論文を、読み方のポイントなどについて解説を加えつつ、最新の知識を紹介する。
2. 学生による論文紹介:注目に値する論文をサーベーし、それを読み、その内容を理解するとともに、それを紹介する。
3. 研究進捗紹介:自分の研究成果をまとめ、その得られた結果の解釈と、以降の研究の進め方を発表する。
以下、授業計画の例を記載する。
日程は研究室学生と調整して決め、各回1コマの研究指導とする。進捗により変更の可能性もある。
第1回 イントロダクション、特殊論文研修Ⅵについて
第2回 研究成果の原著論文の作成①
第3回 研究成果の原著論文の作成②
第4回 研究成果の原著論文の作成③
第5回 原著論文の発表。討論①
第6回 原著論文の発表。討論②
第7回 原著論文の講評①
第8回 原著論文の講評②
第9回 博士学位論文の作成①
第10回 博士学位論文の作成②
第11回 博士学位論文の作成③
第12回 博士学位論文の添削指導①
第13回 博士学位論文の添削指導②
第14回 博士学位論文の完成
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業の中で適宜指示します。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・学位論文の作成等に対して専門分野に関する必要な研究指導を行うことを基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 100 | 平常での研究の進め方、研究進捗状況の発表、自分のテーマの理解度などを総合して評価する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
授業の中で適宜指示します。