シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
基礎演習Ⅱ | 2025 | 後期 | 水4 | 総合政策学部 | 青柳 みどり | アオヤギ ミドリ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
PS-BS1-0002
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
現代社会で広く活用されている社会調査について、その様々な活用のされ方、その手法等についての理解を深めたうえで、実際の調査の実施について学びます。また、調査実施にあたって必要な様々な配慮事項(倫理的側面、個人情報保護など)についても同時に学びます。
科目目的
現代社会で広く活用されている社会調査について、その様々な活用のされ方、その手法等についての理解を深め、実際に調査を実施していく力をつけます。また、調査実施にあたって必要な様々な配慮事項(倫理的側面、個人情報保護など)や手法についても学び、具体的に適用していく方法を学ぶことによって、より良い調査の実施を目指します。
到達目標
様々な社会調査について、目的に沿った調査手法を選択し、実施できるための基礎的知見を習得すること、実際に様々な機関によって実施される調査について読み解く力をつけることを目的とします。また、調査実施にあたって必要な様々な配慮事項(倫理的側面、個人情報保護など)ついても学び、調査の質を評価する力をつけます。
授業計画と内容
複数の社会調査関連の教科書をベースとして再構成したレジメを用いて講義を実施します。1.社会調査実施の前に(第1回〜第3回)
社会調査は何を目的として実施されるのか,について学びます。実際に、どのような調査が誰によって実施され、利用されているのかを通じて、社会調査が社会の制度や政策形成に重要な役割を果たしていることを理解します。実際に受講者の現代社会の諸問題に関する問題意識に基づいた調査の設計の手順について検討します。
2.社会調査の様々なデータアーカイブとその利用(第4回〜第6回)
既に日本を始め世界各国で、さまざまな社会調査が実施されています。例えば、代表的な社会調査の一つに世論調査がありますが、その調査は二次利用などを目的に様々な機関でアーカイブ化(データベース化)されています。研究者の問題意識に沿った調査が存在すれば、調査実施の前、もしくは実施と並行してそのような調査について調べ、可能ならデータ分析を行ってみることも、良い考えです。それらアーカイブの現状、利用について学びます。
3.様々な社会調査〜国際的な調査〜(第7回〜第9回)
社会調査は、様々な社会を対象に実施されます。途上国など利用可能な先行する調査が実際されていない場合には、研究者が自ら他国の調査を企画して実施することもあります。ここでは、そのような国際的な調査や、数カ国の研究者がネットワークを構成して実施する調査について学びます。
4.有効な社会調査を実施していくために(第10回〜14回)
では、実際に調査を実施するためにはどうしていくのが良いでしょうか?自分自身の問題意識をどのように調査の形にしていくことができるでしょうか?ここでは、実際に手を動かしながら、その実際について学びます。最後に各自もしくはグループで結果を公表し合うことでまとめます。
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
---|---|---|
期末試験(到達度確認) | 50 | 第1回から14回の講義をもとに、社会調査全般について受講者それぞれの視点でそのあり方について議論します。記述の論理の一貫性、事実の把握のレベルなどから評価します。 |
レポート | 30 | 講義第14回の後に実際に受講者が作成した調査票案、調査実施案を小レポートとして提出してもらいます。30点を配します。 |
平常点 | 20 | 毎回の授業において、発言、質問などを奨励します。事前学習や授業からの収穫をよく表現できている学生は加点をします。加点の最大点が20点となります。 |
成績評価の方法・基準(備考)
1/3以上の欠席がある学生や、期末試験に先立って提出が求められるレポートが未提出(あるいは未提出扱い)の学生には、単位取得の資格が与えられません。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
(あくまで参考文献であり、必ずしも購入して読まなければならないというわけではない)
森岡 清志【編著】ガイドブック社会調査 (第2版)日本評論社(2007)
ウヴェ・フリック (著), 小田 博志 他 (翻訳),「新版 質的研究入門 〈人間の科学〉のための方法論」春秋社; 新版 (2011)
等