シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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法曹演習 | 2024 | 秋学期 | 月6 | 法学部 | 寺本 吉男 | テラモト ヨシオ | 1年次のみ | 2 |
科目ナンバー
JU-LA1-003S
履修条件・関連科目等
憲法の教科書を一読のこと
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
毎回、担当者を決めて、題材判例につき、発表の上、問題点を議論する。判例理論の理解もさることながら、事件全体の見通し、当時の社会事情、事実関係とその立証方法に主眼を置く。
科目目的
・この科目は、カリキュラム上の基本科目に位置づけられていることから、この科目での学習を通じて、学生が「憲法問題の考え方」に対する認識を深めるとともに、「憲法判例の読み方」に対する基礎的な知識・手法を会得することを目的としています。
・
到達目標
この科目では、以下のリーガルマインドの内容である下記の事項を会得することを到達目標とします。
1 物事を分析して考えること
2 対立する見解の判定
3 原則の適用方法
4 根拠を求めること
5 合理的な判断
6 公平な取扱い
7 常識との違い
8 人を説得すること
9 人に説得されること
授業計画と内容
1 ガイダンス
判例を読むことの意味について
2 基本的人権の享有主体-マクリーン事件
3 法の下の平等-尊属殺事件
4 思想良心の自由―国旗国歌起立斉唱強制事件
5 表現の自由-泉佐野市民会館事件
6 表現の自由2―北方ジャーナル事件
7 表現の自由3-猿払事件、堀越事件
8 信教の自由1―地鎮祭事件
9 信教の自由2―信教の自由の個々の判例の比較検討
10 経済的自由1―薬事法事件
11 経済的自由2―経済的自由の個々の判例の比較検討
12 社会権―朝日事件
13 新しい人権―個々の判例の比較検討
14 憲法保障とは何か
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
受講前に、憲法の教科書を一読のこと。
課題判例の全文を図書室等で入手の上、一読のこと。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 100 | 発表担当となった判例につきレポート提出。 毎回の課題につき自分の考えを述べること。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
昭和62年4月 弁護士登録 平成5年4月 寺本吉男法律事務所開設 平成10年4月 寺本法律会計事務所開設 現在に至る。
住所 東京都中央区銀座2丁目5番7号GM-2ビル6階 寺本法律会計事務所
電話 03-5250-3921
略歴
平成16年4月 第一東京弁護士会副会長 平成22年4月 日本弁護士連合会常務理事 令和5年6月 中央大学理事
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
30年を超える弁護士経験の中で、事件に対する視点、証明方法などを踏まえて、裁判としての憲法事件を解き明かす。事件に対して、弁護士がどのように向き合うか、皆さんと考えてみたい。
テキスト・参考文献等
『憲法判例百選ⅠⅡ』(有斐閣)
その他特記事項
希望により法律事務所訪問