シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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音楽A1 | 2024 | 春学期 | 木4 | 法学部 | 二宮 玲子 | ニノミヤ レイコ | 1・2年次配当 | 2 |
科目ナンバー
JU-HO1-019L
履修条件・関連科目等
専門的な知識は要りません。授業で取り上げる様々な音楽に心を開き、実習を体験する事によりイメージ能力を高めたいと思っている人。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
音楽A1ではメロディーやハーモニー、リズムを通して、以下のように音楽の理解を深めます。
①時代、ジャンル、地域に限定されることなく数々の名曲を取り上げ、メロディーがどのように扱われてきたかを研究していきます。また、メロディーの記憶によって成立する西洋クラシック音楽の様々な形式を学び、最終的に交響曲の全楽章を理解して聴くことを目指します。
②様々なオペラ・アリアにおける良いメロディーを考察し、実際の映像で鑑賞します。
③毎回講義の後半にリズム実習を行い、適宜歌を歌い、音楽をより身近なものとして体験していきます。
④特別講師による実際の演奏会を行う予定です。
(2022年度は9号館クレセントホールにて、神戸のカフェティン・デ・ブエノスアイレスとのネットコラボレーションによる「アルゼンティン独立記念日特別コンサート」、ヴァイオリニスト安田紀生子氏とコンテンポラリーダンサーの川村美紀子氏をゲスト講師に、「アルゼンティンタンゴの革命児ピアソラ、没後30周年コンサート」、「川村美紀子、ピアソラ~踊れないタンゴを踊る」を実施しました)
(2024年度はフルーティストの中瀬香寿子氏とハーピストの堀米綾氏による北インド古謡、その他世界の民謡による音楽会を実施しました)
科目目的
これからの高度情報化社会において要求されるのは,先入観にとらわれず本質を理解する力です。またグローバル経済を生きぬくためには異文化との共生力、さらにイメージ能力、表現力も必要になる事でしょう。この授業では音楽を時代や民族にとらわれる事なく理解・体験し、表現することを試みます。その事によって前文で記した能力を高めます。
到達目標
様々な音楽を、時代や民族にとらわれる事なく理解・体験し、表現出来るようになる事。
授業計画と内容
1.メロディー、リズム、ハーモニーのない音楽について/リズム実習①:ポリリズム
2 メロディーの意味 /リズム実習②:クラッピングミュージック
3 良いメロディーの音楽1(器楽)分散和音のメロディと水平なメロディ/ リズム実習③:ケチャの応用
4.良いメロディーの音楽2(器楽)上行形と下行形のメロディ/リズム実習④復習
5.メロディーと記憶1 ソナタ形式
6.メロディーと記憶2 ロンド形式
7.メロディーと記憶3 交響曲を全曲聴こう①楽章構成について
8.メロディーと記憶4 交響曲を全曲聴こう②循環主題について
9.良いメロディーの音楽3(声楽) 発声練習と簡単なコーラス①、
オペラ・アリアに挑戦「リゴレット」より『女心の歌』
10.良いメロディーの音楽4(声楽) オペラ「リゴレット」
11. 良いメロディーの音楽5(声楽) オペラ「マダムバタフライ」と様々な演出
12 良いメロディーの音楽6(声楽) オペラ「トスカ」、「カルメン」と最高音から始まるアリア
13.アジアと日本 日韓の伝統音楽の比較
14.特別講師による演奏会(2024年度もフルート&ハープによる北インド古謡、その他世界の民謡による音楽会を予定)
授業時間外の学修の内容
授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
学割制度を活用し、様々な芸術音楽を積極的に鑑賞する事を奨励します。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 40 | 学期末にレポート課題を出題します。 |
平常点 | 60 | 出席及び、毎回のリアクション。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
作曲家、編曲家、指揮者、ピアニスト、北インド古典音楽家。
作曲家として様々なジャンルを手掛け89年より現在まで、岩波映画製作所(現在U N Limited)今泉文子監督の音楽スタッフを担当。
「科学する心一中谷宇吉郎の世界」(科学技術映画祭・科学長官賞)、「コテッジ・ホスピス」(同・総理大臣賞)、
「十歳の君へ命の授業」(日野原重明「いのちの授業」文化庁映画賞・文化記録映画優秀賞)等、多数受賞。 【主要作品】
○オペラ、その他
狂言オペラ「たぬきのはらづつみ」(井伊直弼と開国150年祭フィナーレイベント委嘱作品)
オペラ《きつねとお地蔵さん》(松本市音楽文化ホール委嘱)、
《世界は人間なしに始まり、人間なしに終わる》一オルガンとソプラノ、モダン・ダンスのための(松本市委嘱作品)、
チェロ・尺八・音響と映像によるソプラノのためのモノオペラ《雪女》(国際アイルランド文学協会日本支部・委嘱)、
○管弦楽曲
ソプラノとオーケストラのための《ルバイヤート交響曲》(東京フィルハーモニー交響楽団・アジア・環太平洋作曲家シリーズ「新世紀への賛歌」)、
《交響詩「鎌倉の四季」》(鎌倉女学院創立110周年祝典コンサート・委嘱作品)
《序曲鎌倉》(鎌倉女学院創立100周年祝典コンサート・委嘱作品)他。 ○合唱曲、歌曲
合唱組曲《スペインの七つの水》(ガルシア・ロルカ詩、東京レディースシンガーズ委嘱)、
合唱組曲《光の思想》、同《春と修羅》(宮沢賢治・詩、花巻ユネスコ協会委嘱)、《松伏賛歌》(安利麻慎・詩、松伏町委嘱)他。
組歌曲《旅のソネット》(林望・詩)他。
最近ではライフワークのオペラに於いて、日本的な題材を取り扱った作品《MABOROSI~オペラ源氏物語~》(作劇・林望)、組歌曲「旅のソネット」(歌詩・林望)を作曲。
指揮(YAMAHA大人の音楽教室に於いて、Y2ポップス&サンデーオーケストラの地域に密接した活動を取り入れた育成に努力を重ねている。)
ピアノ演奏(タンゴマドンナのメンバーとしてピアソラ作品を中心に各地のライブコンサートに出演中)
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
私は作曲家、指揮者、ピアニストとして、様々なジャンルの音楽について研究、創作、実演してきました。
それらの経験を活かし、受講生がクラシック音楽をベースにしつつも、様々な分野の音楽を生き生きと理解できるように導いていきます。
テキスト・参考文献等
(テキスト)
毎回レジメを配布。
(参考書)
ポール・グリフィス 『現代音楽小史』 音楽の友社
石桁真礼生 『楽式論』 音楽の友社
堀内修 『読むオペラ』 音楽之友社