シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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ミクロ経済学 | 2025 | 春学期 | 金2 | 商学部 | 中泉 拓也 | ナカイズミ タクヤ | 2年次配当 | 2 |
科目ナンバー
CM-EO2-01XL
履修条件・関連科目等
事前登録科目です。
履修希望者が定員を超過した場合は、抽選にて履修者を決めます。日程等の詳細を授業時間割で確認してください。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
需要曲線・供給曲線を用いた価格理論を現実の経済に応用することがテーマです。 需要・供給・価格といったミクロ経済学の基礎について解説します。まず、グラフの用法、特に2変数のグラフを概説します。そして、個別需要曲線や、個別供給曲線から市場需要曲線や市場供給曲線を導出し、それに基づいて価格がど のように決定されるかについて説明します。次に、規制緩和の効果、裁定取引と一物一価の法則、国際貿易への応用など、前半の知識を利用して現代の問題を理論的に解明していきます。 更に、市場の効率性を評価する余剰分析について解説したのち、地球温暖化に代表される環境問題などの市場の失敗や外部性など、市場では解決できない問題についても説明し、その対策について説明します。
科目目的
本科目は、商学部カリキュラム上の商学部スタンダード科目に位置付けられます。需要と供給、価格の決定について理解し、比較静学によって規制緩和の効果などが説明できるようにすることを目的とします。更に 市場の失敗や不完全競争についてもある程度理解できることを目的とします。
到達目標
需要、供給曲線をグラフに書け、市場均衡の導出できること。及び比較静学による規制緩和効果等の分析が出来るようにすること。更に余剰分析ができ、 市場の失敗や不完全競争について理解できることを目標とします。
授業計画と内容
第1回 イントロダクション・1変数・2変数グラフの見方・描き方について解説します。
第2回 完全競争市場 市場の特性、メリットについて解説し、個別需要曲線の導出を行います。
第3回 市場需要曲線を導出し、需要曲線のシフト、代替財、補完財について解説します。
第4回 個別供給曲線の導出と供給曲線のシフトについて解説します。
第5回 市場均衡と超過需要、超過供給の関係、ワルラス的調整過程について説明します。
第6回 均衡を分析する三段階アプローチ、つまり、比較静学の考え方を解説します。
第7回 超過需要や比較静学で、価格規制の問題、規制緩和の効果を解説します。
第8回 裁定と一物一価の法則について説明します。
第9回 比較優位理論について説明します。
第10回 余剰概念について解説します。
第11回 余剰概念を用いて、市場均衡の効率性を示します。
第12回 市場の失敗と不完全競争、外部性とピグー的補政策について説明します。
第13回 情報の非対称性に基づく問題を解説します。
第14回 総括 ミクロ経済学の基礎知識について整理します。
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 80 | 期末試験100点満点で採点したものを80%として評価に加点する。 |
その他 | 20 | 各回に確認テストを行い、その点数の合計を20として、成績に加点する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
タブレット端末/その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
manaba で各回に小テストを行うため、パソコン、タブレット、スマホなどmanabaに入力可能な機材を持参すること。
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
JICA 規制改革アドバイザーとして、パキスタンで規制改革のアドバイスを行った。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
JICA 規制改革アドバイザーとして、パキスタンで規制改革のアドバイスを行った。その際に有益だった規制緩和の効果をここでも紹介したい。
テキスト・参考文献等
授業で使用するテキスト:グレゴリーマンキュー著『マンキュー入門経済学 第4版 』 東京化学同人社 2025年。また、毎回レジュメを配布し、レジュメを用いて解説する。
参考文献:
アセモグル/レイブソン/リスト 入門経済学/岩本 康志監訳/岩本 千晴訳 東洋経済新報社2020年
伊藤秀史著 『ひたすら読むエコノミクス』 有斐閣 2012年
その他特記事項
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