シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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文化人類学2 | 2024 | 秋学期 | 木5 | 法学部 | 岡野 宣勝 | オカノ ノブカツ | 3・4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
JU-HO3-006L
履修条件・関連科目等
「文化人類学1」と連続で履修することが望ましい。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
明治以降の近代国家形成過程において多くの日本人が移民として海外へ流出した。その結果、現在では数百万人におよぶ「日系人」(日本人移民とその子孫)が世界各地に居住し、それぞれ異なる社会環境において独自の文化とアイデンティティを発展させている。日系人の文化とは、一世(日本人移民)が日本から持ち込んだ「日本文化」を単純に継承したものではなく、現地社会における他集団との接触や相互作用を含む様々なレベルの社会関係のなかで変容し、生成された「日系文化」である。授業では主にハワイの日系人に注目し、「ハワイ日系文化」の生成と継承、そして表象をめぐる動向が日系人アイデンティティの形成と不可分の関係にあることを明らかにする。その際、日系人コミュニティ内の多様性と階層性、ハワイ社会の権力構造や多様なエスニック集団との関係、日本の出身地域との関係、日米関係を軸とする国際政治など、日系人を取り巻く環境に留意する。また、比較対象として北米・南米諸国の日系人や在日南米日系人のコミュニティについても可能な限り紹介したい。
科目目的
日系人に関連した様々な事例を通して、社会的マイノリティが置かれている「文化」と「アイデンティティ」をめぐる状況について十分に理解を深めた上で、最終的にマジョリティとマイノリティの相互作用の視点から日本社会における「多文化共生」について考察する。
到達目標
本講義の目標は、多様なエスニック集団や文化が交錯するハワイという一地域を集中的かつ多角的に考察することで、複雑に重なり合う多様な社会的文脈のなかで文化とアイデンティティの問題を読み解く能力を養うことにある。
授業計画と内容
1.日本の海外移民とハワイ社会
2.ハワイ日系人の歴史 ① 前編
3.ハワイ日系人の歴史 ② 中編
4.ハワイ日系人の歴史 ③ 後編
5.表象とアイデンティティ
6.言語と教育
7.年中行事と通過儀礼
8.衣・食・住
9.信仰と盆踊り
10.戦時日系人強制収容所における文化とアイデンティティ
11.オキナワンとジャパニーズ ① 前編
12.オキナワンとジャパニーズ ② 後編
13.在日南米日系人のアイデンティティ
14.まとめ:日本における多文化共生の課題
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業内容に関連する動画資料を事前に視聴してもらうことがある(3回程度)。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 70 | 期末レポートを評価する |
平常点 | 30 | 毎回のリアクションペーパーを評価する |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
・特定のテキストは使用せず、レジュメや資料を事前にmanabaへupします。
・参考文献は講義のトピック毎に紹介します。
その他特記事項
<注意事項>
・第一回授業から本格的な内容に入りますので必ず出席してください。
・授業スケジュールは受講生の関心や理解度に応じて順序やトピックを変更する可能性があります。
<授業の工夫>
・パワーポイントや映像資料などを用いて臨場感のある授業を行います。毎回提出してもらうリアクションペーパーの内容を受けて、授業の進度や難度を調整します。