シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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演習Ⅱ | 2025 | 秋学期 | 木3 | 商学部 | 林 祥平 | ハヤシ ショウヘイ | 3年次のみ | 2 |
科目ナンバー
CM-IF3-12XS
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
テーマ:組織メンバーの心理を科学する
本演習では、組織・集団・人(そしてそのマネジメント)について学びます。組織も集団も人の集まりであるため、突き詰めれば本演習の関心は人そのものです。組織における人について心理学的アプローチから学び、深く考える目を養います。例えば、「どうして安い給料でもイキイキ働ける人がいるんだろう」「緊張感があった方が頑張れるのはどうしてだろう」といった身近な疑問に目を向け、自分なりの答えを導き出し、説得力のある説明ができるようになることを目指します。
また,組織行動論はマネジメントの議論と表裏一体です。したがって、組織の中の人について学ぶ中で、「どうしたら従業員の強みを活かせるんだろう」「どうしたら仕事を楽しめるようになるんだろう」というマネジメントの視点も大事にします。
3 年次(演習I, II)は 、テキストの輪読とグループワークに取り組みます。テキストには 、組織内の個人心理や集団心理を扱った本を使い 、広く基礎知識を身に着けていきます。また各回のテーマに沿ってディスカッションをし 、考える癖をつけていきます。グループワークは 3-4 人で組んでもらい 、グループで決めたテーマについて学生が調べ発表し 、議論します。
4 年次(演習III, IV)には 、3 年次の経験を活かして 、各学生が興味のあるテーマを選び 、卒業論文に取り組んでもらいます。
科目目的
この科目は、カリキュラム上の「商学部アドヴァンスト科目」であり、商学部スタンダード科目及び商学部分野別専門科目の発展的な科目として位置づけされています。この科目での学習を通じて、主体的学習能力を習得することを目的としています。
本演習では以下の2つを目的としています。
1.本演習が依拠するのは「組織行動論」と呼ばれる組織メンバーの心理を探求する分野です。人の心理という身近な題材を使い、現実と抽象的な世界(理論)の往復運動を行います。
2.考えることと、表現することは別物です。自分の考えを論理的に、説得的に伝えるために、プレゼンテーションや卒業論文という形で「表現」する技法を鍛えます。
到達目標
本演習では以下の2つを習得することを目標としています。
1.「問題発見→仮説導出→検証→考察→提案」という一連のプロセスから深く考える癖を身につける。
2.ディスカッションやプレゼンテーションを通じて、伝える力を養う。
授業計画と内容
【3年次】
春学期のゼミは100分を①輪読の発表とディスカッション、②グループ研究の発表に分けて使います。
①輪読の発表では、事前に担当者を決め、「10分」の制限時間内に簡潔に担当相の内容をプレゼンしてもらいます。その後、事前に決めておいたお題について全体でディスカッションをします。
②グループ研究は基本的にゼミの時間外に行ってもらいます。その進捗をゼミの時間を使って発表してもらいます。前期終了までに仮説を導出するところまでを目指します。
秋学期のゼミでは、「合同ゼミ」という他大学のゼミとの研究発表会で報告することを目指し、研究の質を高めていくとともに発表準備を行っていきます。
春学期
第1回 ガイダンス
第2回 輪読「パーソナリティと感情」とグループワーク
第3回 輪読「動機づけの基本的なコンセプト」とグループワーク
第4回 輪読「動機づけ:コンセプトから応用へ」とグループワーク
第5回 輪読「個人の意思決定」とグループワーク
第6回 輪読「チームを理解する」とグループワーク
第7回 輪読「コミュニケーション」とグループワーク
第8回 輪読「リーダーシップと信頼の構築」とグループワーク
第9回 輪読「力と政治」とグループワーク
第10回 輪読「コンフリクトと交渉」とグループワーク
第11回 輪読「組織文化」とグループワーク
第12回 輪読「人材管理の考え方と方法」とグループワーク
第13回 輪読「組織変革と組織開発」とグループワーク
第14回 グループワーク:仮説導出
秋学期
第15回 ガイダンス
第16回 一次調査の設計
第17回 一次調査の分析
第18回 一次調査の考察
第19回 二次調査の設計
第20回 二次調査の分析
第21回 二次調査の考察
第22回 研究全体のまとめ
第23回 第1回合同ゼミの準備:構成決定
第24回 第1回合同ゼミの準備:プレゼン練習
第25回 第1回合同ゼミの振り返り
第26回 第2回合同ゼミの準備
第27回 第2回合同ゼミの振り返り
第28回 3年次研究の総括
【4年次】
春学期
第1回 ガイダンス
第2回 リサーチギャップについて
第3回 問題意識の所在を探す
第4回 問題意識を深める
第5回 研究目的を決める
第6回 先行研究との接合を図る
第7回 先行研究の全体像をつかむ
第8回 先行研究とテーマのギャップを見極める
第9回 基礎理論を決定する
第10回 基礎理論の理解を深める
第11回 基礎理論から論理を作る
第12回 仮説を導出する
第13回 モデル図を作る
第14回 まとめ
秋学期
第15回 ガイダンス
第16回 卒業論文指導:アカデミックライティング
第17回 卒業論文指導:調査方法を考える
第18回 卒業論文指導:調査設計をする
第19回 卒業論文指導:調査実施
第20回 卒業論文指導:分析方法の復習
第21回 卒業論文指導:分析をする
第22回 卒業論文指導:分析結果の考察:分析結果の意味を考える
第23回 卒業論文指導:分析結果の考察:分析の限界を考える
第24回 卒業論文指導:理論的貢献の検討
第25回 卒業論文指導:実践的含意の検討
第26回 卒業論文指導:研究の限界の検討
第27回 卒業論文指導:研究の結論
第28回 卒業論文指導:振り返り
授業時間外の学修の内容
その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
ゼミの時間外にグループワークを行ってもらいます。春学期には自分たちで設定したテーマに関連する論文などをゼミの時間外に読み、考えたことをゼミの時間に発表してもらいます。秋学期には、ゼミの時間外に調査の実施や分析をしてもらい、ゼミの時間を使って修正をしたり、作業の質を高めていきます。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 100 | ゼミへの参加状況、担当する発表の準備や内容、ディスカッションにおける発言などを通じたゼミへの貢献、グループ研究への関与の度合いなどを総合的に評価します |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
反転授業(教室の中で行う授業学習と課題などの授業外学習を入れ替えた学習形式)/ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
【テキスト】
スティーブン・ロビンス著『組織行動のマネジメント』ダイヤモンド
その他特記事項
【ソフトウェアの利用】
MicrosoftのWord, Excel, Powerpointを使用します
〔国外実態調査〕
なし