シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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マクロ経済学 | 2025 | 秋学期 | 金2 | 商学部 | 中泉 拓也 | ナカイズミ タクヤ | 2年次配当 | 2 |
科目ナンバー
CM-EO2-02XL
履修条件・関連科目等
事前登録科目です。
履修希望者が定員を超過した場合は、抽選にて履修者を決めます。日程等の詳細を授業時間割で確認してください。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
前半では、ヒストグラムの作成や、成長率の計算方法などを学習し、グラフの見方、相関関係について解説したのち、次に、近年の因果推論の発展の一部を原因と結果の経済学を用いて解説します。
中盤では、特に重要な国民所得統計を中心に経済統計について解説し、国民所得決定モデルについて、45度線モデル、IS/LMモデルについて解説します。後半は、金融資産や金融市場、国際金融市場、経済成長など、マクロ経済学に関連する分野について解説し、戦後を中心に日本経済についても説明します。
科目目的
本科目は、商学部カリキュラム上の商学部スタンダード科目に位置付けられます。まず、ヒストグラムの作成、成長率の計算などの基本的な計算ができた上で、データを用いた経済現象の考察ができるようにします。その上で、国民所得統計、物価水準、利子率、失業率といったマクロ経済学の基本的な概念を理解し、国民所得決定、IS LMモデルによる国民所得決定と財政・金融政策について理解できるようにします。更に、経済成長や国際金融の基本的な概念、日本経済の大まかな動向について説明します。
到達目標
本講義では、ヒストグラムの作成、成長率の計算などの基本的な計算ができた上で、データを用いた経済現象の考察ができるようにする。その上で、国民所得統計、物価水準、利子率、失業率といったマクロ経済学の基本的な概念を理解し、45度線モデルやIS LMモデルによる国民所得決定について理解できるようにする。更に、因果推論の様々な方法について理解し、日本経済の大まかな動向について把握することを目標とする。
授業計画と内容
第1回 シシラバスに基づいて、講義概要を理解し、円グラフ・棒グラフ・折れ線グラフを詳述します。
第2回 2変数のグラフと需要関数の導出、需要曲線のシフトについて解説します。
第3回 消費関数を用いて、直線の傾きや一次関数の解法を解説します。また、相関関係と因果関係の違いについて理解し、因果推論の基礎(反事実の理解)について解説します。
第4回 ランダム化比較試験について解説し、ヒストグラムを復習する。
第5回 自然実験や回帰不連続デザインなどの手法について解説します。
第6回 景気といったマクロ経済の用語、国民所得統計の基礎について学習します。
第7回 物価、実質と名目について理解する。GDPの内訳やISバランスについて解説します。
第8回 ケインズ理論と価格理論との違いについて解説し、45度線モデルについて説明します。
第9回 設備投資の決定について解説し、IS曲線を導出し、IS曲線のシフトについて解説します。
第10回 資産価格や貨幣の特質、信用創造など、金融市場の供給側について改正します。
第11回 流動性選好など資産市場の需要決定について改正し、LM曲線を導出します。
第12回 IS/LM分析によって、金融政策、財政政策の効果について解説します。
第13回 国際金融・経済成長・労働市場について解説します。
第14回 相関関係と因果関係、国民所得統計、IS/LM分析について総括し、日本経済について概説します。
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 80 | 期末試験100点満点として採点し、80%を成績に反映する。 |
その他 | 20 | 講義の最後に確認テストを行い、その合計を20%分の成績に反映する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
クリッカー/タブレット端末/その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
manabaで確認テストを講義の最後に実施するため、かならず入力可能な端末を持参すること(スマホも可)。
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
2013年から2015年まで、JICA規制改革アドバイザーとして、イスラマバードにおいて、パキスタン政府の規制改革、規制当局の組織改革のサポートを行った。現地で、規制の事前評価、競争評価の講習を行うとともにコンサルタントの勤務評定を行い、最後に規制当局の組織改革に関する答申を政府に申請した。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
上記の政策評価の知見を生かし、因果推論の最新の方法やマクロ経済の分析について、できるだけ分かりやすい事例を用いて紹介する。
テキスト・参考文献等
教科書:グレゴリーマンキュー著『マンキュー入門経済学 第三版』 東洋経済新報社 2020年
また授業にはレジュメを配布し、そのレジュメを用いて解説する。
参考書 伊藤・星著、原田・祝迫訳『日本経済論』東洋経済 2023年
その他特記事項
ソフトウエアについては、manabaの閲覧入力が可能で、ワードファイル、PDFファイルが閲覧可能であれば、それ以外のソフトウエアは不要です。