シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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マクロ経済学2 | 2024 | 秋学期 | 火3 | 法学部 | 安藤 浩一 | アンドウ コウイチ | 2年次配当 | 2 |
科目ナンバー
JU-EO2-002L
履修条件・関連科目等
マクロ経済学1及びミクロ経済学1相当の内容を履修ないし理解していること。漸化式の知識は有用です(数ⅡB)。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
本講義では、マクロ経済学の基本を復習した上で、①海外との取引を考慮した場合のマクロ経済理論を説明し、②消費や投資などの民間部門・財政等の政府部門に関する各論を解説し、③マクロ的な安定化政策(財政政策・金融政策等)と④長期的な経済成長について説明する。
科目目的
マクロ経済学は、現実の社会を理解したり、経済問題を解決する際の判断支援に使う知識なので、社会常識の一つとしてしっかり身につけましょう。新聞を賑わす話題と密接に関わっていますし、就職活動等で直接役立つ知識でもあります。
到達目標
マンデル・フレミングモデルとソローモデルを理解し使えるようになるレベルに達することを原則とします。それが難しい場合にも、円高や円安の要因と影響・経常収支と貯蓄投資バランスの関係・長期的な経済成長の要因等については理解し、議論出来るようになること(為替レートの決定理論と生産関数や総供給の理解までは必須とします)。景気の安定化政策を巡る論争や家計・企業・政府・中央銀行の各論等についても理解を深めることが望ましいところです。
授業計画と内容
<円高円安と国際マクロ経済>
第1回 国際取引とマクロ経済、貿易黒字
第2回 為替レートと外国為替市場、通貨制度
<国際マクロ経済の理論(短期・長期の理論)>
第3回 為替レートの決定理論
第4回 マンデル・フレミングモデル
第5回 新古典派の国際マクロ経済理論
<消費・投資・財政の各論>
第6回 家計の消費
第7回 企業の設備投資
第8回 政府の財政
<安定化政策(短期・長期の理論)>
第9回 景気循環と安定化政策
第10回 財政政策
第11回 金融政策
第12回 インフレと失業
<学説の整理、経済成長(超長期の理論)>
第13回 学派による主張の相違
第14回 成長理論
・講義は以上の項目立てで進める予定です。あくまで予定ですので、理解度や進行状況により変更する可能性があります。
・教科書で足りないところは補うことがあり、当面は不要と思うところはスキップし、講義で扱わなくても読んで理解出来そうな細か目のところは読んで自習する範囲を指定するというやり方です。教科書の指定箇所は、復習及び自習の為に必ず読むこと。
授業時間外の学修の内容
その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
・まず最初に、社会科に加えて数学に近い要素がある学問だということをイメージしてください。
・学習方法は、初回の授業で詳しく説明しますが、常識的なことです。講義を聴いて理解→復習→出来れば問題を解くということで、覚えたり使えるようになったりするはずです。疑問はすぐに復習や質問等で解消して、後に残さないようにしましょう。
・講義の復習を行い、教科書の指定箇所を読むこと。講義は教科書がカバーする内容のうち不要部分をスキップし、不足部分を補うので、注意してください(講義は骨子や要点を解説するもの、特に説明を要するものを取り上げるもの、補足を行うものから構成されています。)。
・不可抗力その他の理由で、何度か出席できない場合は、まずは出席した受講者仲間に話を聞く、教科書や参考書を読んで理解を試みる等の自助努力を行ってください。ある程度のフォローはします。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 100 | 集合型の期末試験を行い、100%で相対評価することを原則とします。 |
成績評価の方法・基準(備考)
・集合型の期末試験を行い、一部にはレポート課題の提出を求め、100%で相対評価することを原則とします。詳細は講義中に説明しますが、①試験成績の上位3/4程度の一定数についてはレポート提出は免除し、②残りの人は要レポート提出とし、その内容も参考にして評価します(やむを得ず追試も受けられない場合は、後者と同様とします)。要レポート提出者であるが提出がない場合には、単位の付与無しとします。
・単位付与の閾値については、manabaでの質疑等による、授業への参加・理解の程度も参考にします。
・試験では経済学の基本的な概念や論理を理解出来ているかどうかを中心に確認します。理解した上で、ある程度それらを使って具体的な問題について議論したり、解決したり出来ることが望ましいので、そうした能力を問う可能性もあります。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
その他
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
座学で学んだ事柄を踏まえて、いくつかの具体的テーマについて各自が考える機会を作り、他の講義参加者とも意見や情報をシェア出来る学びを目指します。
授業におけるICTの活用方法
タブレット端末
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
教科書
中谷巌・下井直毅・塚田裕明「入門マクロ経済学 第6版」(日本評論社、2021年)
根岸毅宏・中泉真樹「アクティブ・ラーニングで学ぶ 日本の経済」(東洋経済新報社、2021年)
参考書
武隈愼一「マクロ経済学の基礎理論」(新世社、1998年)
マンキュー「マクロ経済学(第4版)」(東洋経済新報社、2017年)
・講義では、教科書がカバーしている内容を意識しながら、よりよいと思われる項目立てで進め、足りないことは補足していきます。
・教科書は必ず入手して、講義と並行して指定箇所を読むこと。
・参考書は、特に入手しなくてもよいですが、教科書では理解しにくい時や、不足を感じた際に参照することを勧めます。
その他特記事項
・講義のやり方等については初回に詳しく説明するので、必ず出席すること。
・当然のことですが、原則として講義には毎回出席してください。
・連絡事項や資料配付等は、講義中に行う以外は原則としてmanabaを使い提供しますので、注意してください。(更新情報等を受信する設定にしておくことが望ましい)。
■授業の工夫■この科目は時折、皆さんの理解度をmanabaのアンケートやクイズ形式の問題等で確認しつつ進めています。なるべくスマホ等で積極的に、出来るだけリアルタイムで反応して下さい。