シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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ミクロ経済学1 | 2024 | 春学期 | 水6 | 法学部 | 井内 正敏 | イノウチ マサトシ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
JU-EO1-003L
履修条件・関連科目等
ミクロ経済学2の履修を予定している者は、本授業を履修することを推奨します。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
ミクロ経済学は経済学の基礎をなすものであり、経済学を学び、現実の経済問題を理解したいと考える者にとっては欠かすことのできない科目です。ミクロ経済学1においては、身近な事例を取り上げつつ、ミクロ経済学に関する基礎的な知識や理論について体系的に説明します。説明に際しては、経済学及び経済問題に関心を持つ幅広い学生がミクロ経済学を無理なく習得し、応用できるよう、具体的な事例や図解を用いながら、わかりやすい説明に努めます。
科目目的
この科目は教職(社会、公民)の必修科目にもなっていることを踏まえ、ミクロ経済学における「基礎的な概念」や「市場メカニズムの有効性と限界」について学ぶことを通じて、現在の市場経済の仕組みについて正しく理解することを目指します。
到達目標
以下の3点を具体的な到達目標とします。
1.需要と供給、市場均衡、部分均衡と一般均衡の概念と基礎理論について、自ら正しく説明できるようになる。
2.身近な消費者や企業の行動について、ミクロ経済学の基礎理論を使って、論理的に説明できるようになる。
3.政府の市場への介入がなぜ行われているかについて、論理的に説明できるようになる。
授業計画と内容
第1回 イントロダクション:授業進め方、ミクロとマクロ
第2回 市場均衡:需要と供給、価格メカニズム
第3回 需要曲線と消費者行動:効用最大化、消費者余剰
第4回 供給曲線と企業行動:利潤最大化、生産者余剰
第5回 市場取引と資源配分:部分均衡分析と一般均衡分析
第6回 消費者行動の理論(1):無差別曲線と限界代替率、予算制約と消費者行動
第7回 消費者行動の理論(2):代替効果と所得効果、補完財と代替財、ギッフェン財
第8回 企業行動の理論:生産と費用
第9回 一般均衡と資源配分
第10回 独占の理論
第11回 ゲームの理論
第12回 ゲームの理論の応用
第13回 ミクロ経済学の基礎理論の応用
第14回 まとめ:市場メカニズムの有効性と限界
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
毎回の授業の最後に、次回授業のテーマのポイント及び教科書の該当箇所について説明しますので、受講にあたっては必ず予習をし、どの点が理解できないかなどを明確にした上で受講してください。また、次回の受講の前までに必ず復習をして、授業内容のポイントを自ら説明できるようにしてください。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 70 | 期末に課すレポートにおいて、ミクロ経済学の基礎理論の理解度及びその応用力に基づいて評価をします。 |
平常点 | 30 | 期中に課す小レポートの提出及びその内容に基づいて評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
評価の前提条件:期末レポートを提出しない者については、E判定とします。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
内閣府、消費者庁、金融庁等において、ミクロ経済学を活用する各種の経済政策を担当するポストを多数経験してきました。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
公正で効率的な市場を形成するためには、いかにミクロ経済学の知識が重要かを、具体的な事例に言及しながら説明していきます。
テキスト・参考文献等
【テキスト】
伊藤元重「ミクロ経済学 第3版」日本評論社(ISBN978-4-535-55844-1)
【参考文献】
坂井豊貴「ミクロ経済学入門の入門」岩波新書1657(ISBN978-4-00-431657-2)
松井彰彦「市場って何だろう」ちくまプリマー新書302(ISBN978-4-480-68324-3)
その他特記事項
<授業の工夫>理論の有効性を示すため、実務経験を活かしながら、可能な限り最新のトピックを用いた解説を行う。