シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
実定法基礎演習B | 2024 | 秋学期 | 金1 | 法学部 | 古積 健三郎 | コヅミ ケンザブロウ | 2年次のみ | 2 |
科目ナンバー
JU-LA2-005S
履修条件・関連科目等
1年次に、民法概論・総則Aおよび民法総則B・物権総論を履修していることが望ましい。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
物権法の教科書を精読し、教員との質疑応答を通じて物権法の基礎知識を定着させる。
科目目的
この演習は、物権法に関する標準的なテキストを精読し、正確に理解することをその目的とする。
到達目標
この科目の目標は物権法の基礎知識を正確に定着させる点にある。学生の少なからずは大まかなイメージをつかんだだけで民法を理解できたと思っている節があるが、そういう学生に限って、こちらから基本的な問題について質問してもまともに答えられないことが多い。その原因は民法の基礎知識が定着していないことに尽きる。そこで、ここでは基本書の正確な理解を徹底したい。
授業計画と内容
毎週、参加者が該当ページを「熟読」して内容を正確に理解しているかを、教員のほうから質問を投げかけることによってチェックするというものになる。それだけの作業ではあるが、これを全部やり遂げるのはなかなか大変なことであり、受講者には地道な努力と根気強さが求められる。演習への参加による成果はもっぱら自分の努力にかかっていることを認識し、教員の話を聞くだけで簡単に済ましたいなどという安易な発想は捨てなければならない。
【授業計画】
第1回 物権法序論(教科書 第1章)
第2回 物権変動Ⅰ 不動産物権変動①(教科書 第2章1および2)
第3回 物権変動Ⅱ 不動産物権変動②(教科書 第2章3)
第4回 物権変動Ⅲ 不動産物権変動③(教科書 第2章3)
第5回 物権変動Ⅳ 不動産物権変動④(教科書 第2章3)
第6回 物権変動Ⅴ 動産物権変動①(教科書 第2章4)
第7回 物権変動Ⅵ 動産物権変動②、その他(教科書 第2章4および5)
第8回 所有権Ⅰ 所有権の意義・内容・取得(教科書 第3章1および2)
第9回 所有権Ⅱ 共有(教科書 第3章3)
第10回 所有権Ⅲ 建物区分所有(教科書 第3章4)
第11回 用益物権(教科書 第4章)
第12回 占有Ⅰ(教科書 第5章)
第13回 占有Ⅱ(教科書 第5章)
第14回 物権的請求権(教科書 第6章)
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
各回の授業前にテキストの該当箇所を精読し、特にCaseの部分については、しっかり分析して自分なりの解答を確立しておくことが求められる。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
---|---|---|
平常点 | 100 | 毎回の授業における学修の態度全般、質疑応答の内容を総合的に評価する。ペーパーテストは行わない。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
「テキスト」佐久間毅『民法の基礎2物権[第3版]』(有斐閣、2023年)
その他特記事項
真にやる気のある者でなければ、この演習には参加してほしくない。法律を本格的に勉強したいと切に願い、毎回の予習を厭わない者でなければ、全体の士気にも影響するし、はっきり言えば、演習に出ている意味もない。中途半端な気持ちで参加することは厳禁である。