シラバス
| 授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 財政政策 | 2026 | 前期 | 火1 | 総合政策学部 | 福重 元嗣 | フクシゲ モトツグ | 3・4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
PS-PB3-0001
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
経済学において財政政策が1国の経済状態に対してどのような影響を持っているのかについて解説する。国民所得の決定理論に関連した短期的な効果について、ケインズが考えていた理論、ドーマーが考えた増税の影響、バローによる等価定理に基づく効果の無効化について順に解説する。さらに、経済学において経済成長理論として考えられてきた理論において、財政政策の役割についてどのように考えられてきたのか。ハロッド=ドーマー理論、新古典派の経済成長理論、さらには内生的経済成長理論において、財政政策をどのように捉えるのかについて解説する。
科目目的
国が財政を使って経済全体に対して何をしようとしているのか、その効果をどのように考えるべきかを理解する。
到達目標
経済学において1国の経済状態がどのように決まってくるのか、また経済成長がどのようなメカニズムで達成されているのか、といった考え方を整理したうえで、財政政策がどのような考えのもとに実施されているのかを理解する。わが国の財政政策の現状について、自分なりに考える糸口を見つけてほしい。
授業計画と内容
第1回 財政政策の範囲
本講義で扱う財政政策の内容とその範囲の概要について説明する。
第2回 財政政策のルート1
乗数分析の基本について解説する 限界消費性向
第3回 財政政策のルート2
財政支出と減税の効果について比較する
第4回 財政政策のルート3
第3回の結果について数式による確認。
第5回 均衡予算と財政政策
ドーマーの均衡財政乗数について解説し、将来の増税についてどのように考えるのか説明を行う。
第6回 リカード=バローの等価定理
将来の増税に対して家計や企業が行動を変更した場合の財政乗数の変化について解説する。
第7回 景気循環と財政政策
景気循環のついて知られていることを解説し、財政政策の役割を考える。
第8回 経済成長と財政政策1
ハロッド=ドーマーの経済成長理論に基づいて、政府による総需要管理政策が必要である理由。
第9回 経済成長と財政政策2
新古典派の経済成長理論に基づいて、財政政策をどのように考えれば良いのか解説を行う。
第10回 経済成長と財政政策3
内生的経済成長理論と呼ばれる理論と財政政策の関連について、基本的考え方を知る。
第11回
建設国債と赤字国債:誰が国の借金を負担するのか?
第12回 公的資本の生産性
公的な資本の生産性について考える ・・ 財政政策の長期の効果
第13回 ビルトイン・スタビライザーとインフレーション
ビルトイン・スタビライザーの仕組みとインフレーションとは何か
第14回 財政政策と物価
物価水準の財政理論(FTPL)について解説する
授業時間外の学修の内容
その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
毎回の講義の復習。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
| 種別 | 割合(%) | 評価基準 |
|---|---|---|
| 期末試験(到達度確認) | 100 | 到達度を確認する試験成績を基準とする。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
教科書は指定しません。
参考文献
西村幸浩著、『財政学入門』 新世社、2013年刊。
オリヴィエ・ブランシャール 著 『21世紀の財政政策 低金利・高債務下の正しい経済戦略』日本経済新聞出版、2023年刊。
佐藤主光 著 『日本の財政 -破綻回避への5つの提言』中央公論新社、2024年刊。
その他特記事項
基本的には経済学の基礎知識は前提としませんが、マクロ経済学の基礎的な知識がある方がより理解しやすいと考えます。