シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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導入演習 B | 2024 | 春学期 | 木1 | 法学部 | 三明 翔 | ミアケ ショウ | 1年次のみ | 2 |
科目ナンバー
JU-AD1-001S
履修条件・関連科目等
特にありません。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
・テキストに関する報告
担当者は、テキストの指定箇所を読み込み、そこでの問題の所在とそれを巡る意見の対立・議論、筆者の主張を要約して報告します(20分程度)。それをもとに全員で質疑応答、ディスカッションを行います。担当者はレジュメ等の報告資料を作成し、単に内容を短く要約するだけでなく、必要な調査を行って内容を整理し、わかりやすく伝えるようにします。
・「気になった記事」についての報告
担当者は、最近の新聞やニュースサイト等を読んで気になった出来事・社会問題に関して短い報告をします(10分程度)。記事の原文、概要、気になった理由、その出来事・社会問題の背景、どのような意見の対立・議論があるのか(ありうるのか)、自分の意見等を端的に述べもらい、それに対して質疑応答、議論をします。
科目目的
文献・資料を正確に読み解く力、異なる意見の相違点を見極めて論理的に考える力、問題を発見・調査・分析する力、自分の行った調査や検討を分かりやすく表現し、他者に伝達し、議論する力など、大学での学修に必要な基礎的能力を身につけること。
到達目標
・文献を読み込み、そこでなされている議論と筆者の主張をわかりやすく説明できるようになること。
・自ら社会問題を発見し、それに対する調査・分析を行うこと。
・論点につき自分の意見を他者に論理的に伝え、建設的な議論ができるようになること。
授業計画と内容
〔春学期〕
第1回 イントロダクション
第2回 文献読解、資料収集、報告の仕方について
第3回 各自の関心のある社会問題、希望する将来の進路等についての意見交換
第4回 テキストに関する報告(例:正しいことをする)、気になった記事の報告、質疑応答・議論
第5回 テキストに関する報告(例:最大幸福原理)、気になった記事の報告、質疑応答・議論
第6回 テキストに関する報告(例:私は私のものか?)、気になった記事の報告、質疑応答・議論
第7回 テキストに関する報告(例:雇われ助っ人)、気になった記事の報告、質疑応答・議論
第8回 テキストに関する報告(例:重要なのは動機)、気になった記事の報告、質疑応答・議論
第9回 テキストに関する報告(例:平等の擁護)、気になった記事の報告、質疑応答・議論
第10回 テキストに関する報告(例:アファーマティブ・アクションをめぐる論争)、気になった記事の報告、質疑応答・議論
第11回 テキストに関する報告(例:誰が何に値するか?)、気になった記事の報告、質疑応答・議論
第12回 テキストに関する報告(例:たがいに負うものは何か?)、気になった記事の報告、質疑応答・議論
第13回 テキストに関する報告(例:正義と共通善)、気になった記事の報告、質疑応答・議論
第14回 まとめ-前期の振り返りと後期の学修について
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 100 | 報告内容と質疑応答の評価が60%、自身以外が報告者の場合の議論参加状況等の評価が40%とします。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
正義論や法哲学に関する入門書や新書など、社会問題の分析に役立つ知見が得られるものをテキストとして指定し、初回の授業までにお知らせします。参考資料等も適宜授業内でお知らせします。
(参考)
マイケル・サンデル= 鬼澤忍(訳)『これからの「正義」の話をしようー今を生き延びるための哲学』(早川書房、2011年)
マイケル・サンデル= 鬼澤忍(訳)『実力も運のうち 能力主義は正義か?』(早川書房、2021年)
長谷部恭男『増補新版 法とは何か 』(河出書房新社、2015年)